振り返ってみると、私は昔から「頼みやすい人」だったと思います。
相談されることも多いし、
お願いされることも多い。
それ自体は悪いことではないと思っていました。
でも、ある時期から、頼られるたびに疲れるようになりました。
あとで感情を整理してみて分かりました。
私は、頼られていたというより、
背負ってしまっていました。
「お願い」に反射で動いていた
ある人から、こう言われたことがありました。
「本当に困っていて」
「あなたしかいなくて」
「助けてほしい」
強く言われたわけではありません。
でも、その言葉を聞いた瞬間、
もう断れない空気になっていました。
頭で考える前に、
「わかりました」
と言っていました。
今思うと、あれは判断ではなく反応でした。
断る=冷たい人、の思い込み
当時の私はどこかで、
断る人は冷たい
引き受ける人が誠実
期待に応えるのが正しい
と思っていました。
だから、「少し無理かも」と思うお願いでも、
引き受ける方向に心が傾いていました。
頼りにされているという思いはなく
責任感が動いていました。
相手の言葉を重く受け取りすぎていた
今なら分かります。
相手の「困っている」は、
相手が自分の状況の説明をしていただけだったのです。
だから、あなたに○○をして欲しいと具体的に言われてはいなかったと
思います。
でも当時の私は、
それを
自分への要請として受け取っていました。
聞いているだけなのに、
もう自分の役割になっていました。
頼られやすい人の共通点
あとから見えてきた共通点があります。
- すぐに断らない
- 最善の解決策は何かを考える
- 相手の話を最後まで聞く
- 「できること」を探す
- 相手の行動を褒める、ねぎらう
これ、全部長所です。
でも同時に、
「引き受けてくれそうな人」のサインにもなっていました。
やさしさと自己保護は同時に持てる
当時は、
やさしくするか
自分を守るか
どちらかしか選べないと思っていました。
でも今は違います。
やさしくしながら、
背負わないこともできる。
頼られても、
全部は持たなくていい。
ここが分かってから、
人との関係がずいぶん楽になりました。
■ 次回は「守れる人」が使っている内側の言葉
ここまで、
疲れる会話
押し切られる関係
頼られやすさ
を見てきました。
第5話は、
消耗しない人が心の中で使っている言葉
について書きます。
▶ 第1話:なぜか会話すると疲れる人がいる理由
▶第2話:「いい人」でいようとすると自分を後回しにしてしまう理由
▶ 第3話:ぐいぐい来る人に押し切られてしまった頃の話
▶ 第4話:頼られやすい人ほど消耗していた話(この記事)
▶ 第5話:なぜ同じタイプに何度も出会ってしまったのか
