自己肯定感は、上げようとすると苦しくなる
「どうすれば、自己肯定感を上げられるのだろう」
そう悩んでいる人は、心のどこかで、
「自己肯定感は、高くなければいけない」
と思っているのかもしれません。
けれど、私は「自己肯定感は、いつでも高くある必要はない」と思っています。
落ち込む日があってもいい。 自信をなくす日があってもいい。
自己肯定感は、波があって当然なのです。
なぜなら、「自己肯定感を高めよう」という言葉に縛られると、
「もっと自分を好きにならなきゃ」
「いつも前向きでいなきゃ」
「人から認められる自分にならなきゃ」
と、かえって自分を追い詰めて苦しくなってしまうからです。
本当に大切なのは「自分で自分の人生を決めている」感覚
自己肯定感が高い人でも、落ち込んでいる日や落ち込む時期はあります。
仕事の成果や人間関係、その日の出来事によって、
心が上がったり下がったりするのは自然なこと。
だから、自己肯定感が高い人にならなきゃと頑張る必要はないんです。
それ以上に、心がしなやかに整うために大切なのは
「自己決定感(自分で決めたという感覚)」です。
「今日は疲れているから休む」
「この誘いは断る」
「この人とは少し距離を置く」
「失敗するかもしれないけれど、やってみる」
たとえ選んだ結果がうまくいかなかったとしても、
「自分で考えて選んだことだから、次に生かそう」と思えれば、必要以上に人をうらやんだり、自分を責め続けたりしなくなります。
私が感じた「無理なポジティブ」への違和感
以前、私はある自己啓発のセミナーに参加したことがあります。
そこでは、いつも高いテンションで盛り上がり、何かあるたびにハイタッチをしていました。
参加者同士で、
「スタイルがいい!」
「センスがいい!」
「すごい!さすが!」
と褒め合い、みんなで何枚も自撮り写真を撮って、LINEで共有していました。
もちろん、その雰囲気を楽しいと感じる人もいると思います。
けれど私は、その場に強い違和感を覚えました。
褒め言葉が大げさに聞こえたり、無理に明るく振る舞っているように見えたりしたからです。
私には、その高すぎるテンションが、自信の表れというよりも、
不安や自信のなさを見せないために、明るく振る舞っているように感じられました。
そして、
「これが自己肯定感の高さなら、私は目指さなくていい」
と思い、その場を離れました。
なぜ、自己肯定感を高めようとすると苦しくなるの?
理由1.「今の自分はダメ」から始まってしまうから
「自己肯定感を高めなきゃ」と焦る気持ちの奥には、
「今の自分ではダメ」
「今の自分には価値がない」
という、自分への否定が隠れていることがあります。
自分を認めるために頑張っているのに、その出発点で自分を否定しているのです。
これでは、苦しくなるのも無理はありません。
理由2.無理なポジティブは、疲れてしまうから
本当は悲しいのに、笑顔を作る。
本当は休みたいのに、「頑張ります」と言う。
本当は嫌なのに、楽しいふりをする。
このような偽りの前向きさは、自分自身を深く傷つけます。
理由3.前向きになれない自分を、さらに責めてしまうから
「今日もネガティブになってしまった」
「また前向きになれなかった」
「私はやっぱりダメだ」
このように、自分を元気にしようとして、元気になれない自分をさらに責めてしまうことがあります。
これでは、苦しさが二重になってしまいます。
必要なのは「高めること」より「そのまま受け止めること」
いつも明るく、元気でいる必要はありません。
「今日は何もしない」
「今は一人でいたい」
「この人たちとは距離を置きたい」
本当に心が安定している人は、いつもハイテンションなわけではありません。
無理に人と群れたり、自分を大きく見せたりすることもありません。
静かに、淡々と、
「私は私」
と思えています。
うまくできない日があっても、
「まあ、そんな日もあるよね」
と、自分をそのまま受け止めることができます。
無理に自分を褒めなくてもいいのです。
落ち込んでいる自分も、やる気が出ない自分も、少し冷めた目で周りを見ている自分も、
「今はそう感じているんだね」
と、そのまま置いといてあげる。
これが、フラットな自己受容です。
今日からできる、無理な自分磨きを手放す3つの方法
1.自分が感じた違和感を大切にする
自分が「なんだか嫌だな」「この場所は疲れるな」と感じたなら、その感覚を無視しないでください。
その違和感は、自分を守るための大切なサインなのです。
2.自分を責めていることに気づき、味方になる
「またネガティブになってしまった」と思ったときは、いったん立ち止まってみましょう。
そして、自分にこう声をかけます。
「今の状況なら、そう思うのも無理はないよね」
「今日は疲れているんだね」
「落ち込むくらい、一生懸命だったんだね」
自分の一番の理解者になって声をかけてあげましょう。
3.無理に気持ちを上げず、低いままで過ごす
落ち込んでいるときに、無理に元気を出そうとしなくてもいいのです。
ゆっくり休む。
静かに過ごす。
嫌なことから少し離れる。
等身大の自分でいることを、許してあげてください。
まとめ 自己肯定感は「高める」のではなく「育っていく」もの
無理に作った前向きさは、とてももろいものです。
周りに合わせて明るく振る舞い続ければ、自分も周りも疲れてしまいます。
劣等感がある自分も、落ち込む自分も、少し冷めている自分も、すべて自分の一部です。
それらを無理に消そうとせず、
「今の私は、こうなんだね」
とフラットに受け止める。
そして、自分の気持ちを確かめながら、自分で選んでいく。
その重ね合わせの先に、自然と育っていくのが「自分が自分であることの信頼と安心」です。
無理に自分を変えようとして、疲れていませんか?
「もっと前向きにならなければ」
「自分を好きにならなければ」
「自己肯定感を高めなければ」
そうやって頑張っているのに、なぜか心が苦しくなる。
それは、あなたの努力が足りないからではありません。
本当の気持ちを置き去りにしたまま、「理想の自分」になろうとしているからかもしれません。
無価値感を解放するカウンセリングでは無理にポジティブになることや、すぐに自分を変えることを目指しません。
まずは、
「本当は、どう感じているのか」
「なぜ、こんなに自分を責めてしまうのか」
を、ゆっくり紐解きながら、あなたの中に眠る「無価値感(自分なんて…という思い)」を丁寧に手放していきます。
一人で抱え込んで疲れてしまった方は、ぜひ一度、お試しカウンセリングでお話を聞かせてくださいね。うまく話せなくても、まとまっていなくても、泣いてしまっても大丈夫です。 今のあなたのまま、安心して過ごせる時間をお約束します。
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