カサンドラの苦しさと「私は大切にされない」という思い

「普通の夫婦になれないのは、私のせい」

「私のせい」と自分を責めてしまう方には、根深いところに無価値感があると思っています。その無価値感を解放していくことがカサンドラの苦しみから抜け出す方法だと考えています。

カサンドラの方の無価値感とは、

「私の気持ちには価値がない」「私は大切にされない人間だ」と、

自分の価値を低く感じてしまうことです。

「夫がアスペルガーかもしれない。話がかみ合わない」
「もう少しまともな夫だったら、普通の夫婦になれたのに」

そんな思いの奥に、「私は愛されていない」という悲しさを抱えてしまうほど、無価値感は根深くなっていくものです。

気持ちを伝えても、正論で返される。つらさを話しても、わかってもらえない。

そんなやり取りが何年も重なると「私の考えがおかしいのかな」「これくらいでつらいと思う私が悪いのかな」と、自分の気持ちを疑うようになることがあります。

私は、こうした経験の積み重ねが、無価値感を深めることにつながると考えています。

夫婦の会話がうまくいかないことが、いつの間にか「私には価値がない」という思いにすり替わってしまうのです。

例えば、仕事と家事を終えて、お風呂に入ろうとしたとき。

「お風呂に入ってくるから、子どもを見ていて」
と頼んでも、「今ゲームしているから」と断られる。

体調が悪くても、「本当にきついの?」と言われ、結局、無理をして家事を続ける。

こんな場面で、「頼んでも無駄。私がやるしかない」と気持ちを引っ込めてしまうこともが

何度もあったのではないでしょうか。

けれど、協力を求めたことや、休みたいと伝えたことを、あなたが間違っていたと決める必要はありません。夫が応じなかったことと、あなたの気持ちに価値がないことは、まったく別の話なのですから。

それに、夫に診断があるかどうかにかかわらず、暴言を我慢し続ける必要もありません。

私がいう「無価値感の解放」は、「私が悪い」「私には価値がない」という思いを手放していくこと。

夫とうまく付き合うことは、妻が我慢することが前提であってはいけないんです。

「私は傷ついた」「今は休みたい」という自分の気持ちを、まず自分が受け止める。そして、そんな自分を否定しない。

それをやることで、夫との距離感や彼にどうやって伝えようか?が、夫婦関係の土台になると、私は思っているんです。

カウンセリングでは、言えずにきた思いや、自分を責める気持ちを一緒に確かめながら、あなたに合う関わり方を考えていきます。