毎日繰り返される兄弟喧嘩。 ギャーギャーと激しい言い合いになり、時には手が出たり、モノが飛んできたり、大声でいがみ合ったり……。
仲裁に入るのも疲れてしまい、
「なんでウチの子たちはこんなに仲が無いの?」
「もう本当に心が休まらない……」と頭を抱えていませんか?
実は、子どもたちが兄弟喧嘩を繰り返す背景には、親からすると少し意外な「子どもの心の本音」が隠されているんです。
今回は、兄弟喧嘩が絶えない理由と、その裏にある子どもの心理についてお伝えします。
1. 兄弟喧嘩の本質は「親の愛の奪い合い」
結論からお伝えしますと。
兄弟喧嘩が酷くなる最大の理由は「親の愛を確かめたいから」です!
子どもにとって、親の愛情は生きていくための命綱のようなもの。
そして、子どもの心理には大きな特徴があります。
「自分が一番に愛されたい!」
「自分だけを特別扱いしてほしい!」
「あなたは間違っていないと、言ってほしい!」
親からすれば「どの子も同じくらい大切でかわいい我が子」ですよね。
(そう思えない人もいますが)
しかし、子どもは「みんな平等」では満足できないのです。
「自分が一番でありたい」からこそ、
兄弟姉妹はお互いに一生のライバルになるのです。
2. 上の子・下の子、それぞれの葛藤がある
親は成長や状況に合わせて接し方を変えているつもりでも、子どもは「目の前の出来事」を自分の目線でしか受け取ることができません。
◆ 上の子の言い分
●「お姉ちゃんだから(お兄ちゃんだから)我慢しなさい」と言われる
●自分ばかり手伝いを頼まれるのに、下の子は遊んでる
⇒「下の子ばかり大事にされている。自分は愛されていないのかも」という不安や嫉妬から、腕力や言葉で下の子を負かそうとしたり、からかったり、親の見ていないところで意地悪をすることがあります。
◆ 下の子の言い分
●「なんでお兄ちゃんばかり先なの?」
●「なんで僕よりお兄ちゃんの方がおかずが多いの?」
●「お姉ちゃんの言うことばかり聞いてずるい!」
⇒上の子を「目の上のたんこぶ」に感じて、お兄ちゃんの大切なおもちゃを勝手に触ったり、喧嘩を仕掛けます。
お互いに「相手ばかりずるい!」「自分の方が大事にされていない!」というモヤモヤを抱えているからこそ、親の前で衝突してしまうのです。
3. なぜ親の「仲裁」がうまくいかないの?
喧嘩を止めようとして親が仲裁に入り、「二人ともお互い様でしょ」「喧嘩はやめなさい」と平等に扱おうとすると、子どもはかえってモヤモヤしてしまいます。
子どもが求めているのは「平等な裁定」ではなく、
「自分が一番愛されているという実感(特別感)」!
親は子どもの成長段階にあわせておかずの量を考えたり、
安全性に合わせて対応しているだけ(これが本来の公平さです)なのですが、
子どもにとっては
「向こうを庇った」「あっちのほうを特別扱い」
⇒「自分は怒られた」=「愛されていない」と勘違いしやすいのです。
(例:危ないからと親が咄嗟に大声で怒ったとき、子どもは「危険を教えてくれた」ではなく「弟の方を庇って自分を怒った」と受け止めてしまうことがあります。)
4. 親自身の「子どもの頃の記憶」を振り返ってみる
もしあなた自身も兄弟姉妹がいる環境で育ったなら、少し子どもの頃を思い出してみてください。
「お母さんは妹ばかり可愛がっていたな」
「お兄ちゃんばかり褒められて、自慢の子だったな」
「もうお姉ちゃんなんだから一人で寝なさいと言われ寂しかったな」
そんな風に「自分は愛されていなかったのかも」と感じた記憶はありませんか?
でも、大人になった今、大人の目線でその出来事を検証してみると、違う景色が見えてくるかもしれません。
◎やさしく接することだけが愛ではない
◎欲しいものを買い与えることだけが愛ではない
◎危険から守るために叱ったのも、手伝いを通して成長を促したのも、すべて親の愛だった
まとめ:激しい喧嘩は、あなたを求めているサイン
子どもたちが激しく争うのは、家庭内に愛が足りないからでも、育て方が間違っているからでもありません。
それだけ「あなたからの愛情を求めている」「あなたにとっての特別になりたい」と思っている証拠です。子どもから愛されているんです。
兄弟喧嘩が起きたときは、「また喧嘩してる…」と落ち込むのではなく、「それだけ私の愛を奪い合いたいほど、私を求めてくれているんだな、ふふふ」と一息ついてみてください。
一人ひとりとほんの数分でも「あなただけ」の時間を作ったり、「大好きだよ」「生まれてきてくれて嬉しいよ」と言葉で伝えたりすることで、子どもの心の満たされ方は大きく変わっていきます。
