なぜ兄弟姉妹の喧嘩はこんなに激しいの?子どもたちが喧嘩をする本当の理由

毎日繰り返される兄弟喧嘩。 ギャーギャーと激しい言い合いになり、時には手が出たり、モノが飛んできたり、大声でいがみ合ったり……。

仲裁に入るのも疲れてしまい、

「なんでウチの子たちはこんなに仲が無いの?」
「もう本当に心が休まらない……」と頭を抱えていませんか?

実は、子どもたちが兄弟喧嘩を繰り返す背景には、親からすると少し意外な「子どもの心の本音」が隠されているんです。

今回は、兄弟喧嘩が絶えない理由と、その裏にある子どもの心理についてお伝えします。

結論からお伝えしますと。
兄弟喧嘩が酷くなる最大の理由は「親の愛を確かめたいから」です!

子どもにとって、親の愛情は生きていくための命綱のようなもの。
そして、子どもの心理には大きな特徴があります。

親からすれば「どの子も同じくらい大切でかわいい我が子」ですよね。
(そう思えない人もいますが)

しかし、子どもは「みんな平等」では満足できないのです。
「自分が一番でありたい」からこそ、
兄弟姉妹はお互いに一生のライバルになるのです。

親は成長や状況に合わせて接し方を変えているつもりでも、子どもは「目の前の出来事」を自分の目線でしか受け取ることができません。

●「お姉ちゃんだから(お兄ちゃんだから)我慢しなさい」と言われる
●自分ばかり手伝いを頼まれるのに、下の子は遊んでる

⇒「下の子ばかり大事にされている。自分は愛されていないのかも」という不安や嫉妬から、腕力や言葉で下の子を負かそうとしたり、からかったり、親の見ていないところで意地悪をすることがあります。

●「なんでお兄ちゃんばかり先なの?」
●「なんで僕よりお兄ちゃんの方がおかずが多いの?」
●「お姉ちゃんの言うことばかり聞いてずるい!」

⇒上の子を「目の上のたんこぶ」に感じて、お兄ちゃんの大切なおもちゃを勝手に触ったり、喧嘩を仕掛けます。

お互いに「相手ばかりずるい!」「自分の方が大事にされていない!」というモヤモヤを抱えているからこそ、親の前で衝突してしまうのです。

喧嘩を止めようとして親が仲裁に入り、「二人ともお互い様でしょ」「喧嘩はやめなさい」と平等に扱おうとすると、子どもはかえってモヤモヤしてしまいます。

子どもが求めているのは「平等な裁定」ではなく、

親は子どもの成長段階にあわせておかずの量を考えたり、
安全性に合わせて対応しているだけ(これが本来の公平さです)なのですが、
子どもにとっては

「向こうを庇った」「あっちのほうを特別扱い」

⇒「自分は怒られた」=「愛されていない」と勘違いしやすいのです。

(例:危ないからと親が咄嗟に大声で怒ったとき、子どもは「危険を教えてくれた」ではなく「弟の方を庇って自分を怒った」と受け止めてしまうことがあります。)

もしあなた自身も兄弟姉妹がいる環境で育ったなら、少し子どもの頃を思い出してみてください。

「お母さんは妹ばかり可愛がっていたな」

「お兄ちゃんばかり褒められて、自慢の子だったな」

「もうお姉ちゃんなんだから一人で寝なさいと言われ寂しかったな」

そんな風に「自分は愛されていなかったのかも」と感じた記憶はありませんか?

でも、大人になった今、大人の目線でその出来事を検証してみると、違う景色が見えてくるかもしれません。

◎やさしく接することだけが愛ではない

◎欲しいものを買い与えることだけが愛ではない

◎危険から守るために叱ったのも、手伝いを通して成長を促したのも、すべて親の愛だった

子どもたちが激しく争うのは、家庭内に愛が足りないからでも、育て方が間違っているからでもありません。

それだけ「あなたからの愛情を求めている」「あなたにとっての特別になりたい」と思っている証拠です。子どもから愛されているんです。

兄弟喧嘩が起きたときは、「また喧嘩してる…」と落ち込むのではなく、「それだけ私の愛を奪い合いたいほど、私を求めてくれているんだな、ふふふ」と一息ついてみてください。

一人ひとりとほんの数分でも「あなただけ」の時間を作ったり、「大好きだよ」「生まれてきてくれて嬉しいよ」と言葉で伝えたりすることで、子どもの心の満たされ方は大きく変わっていきます。