定年退職後、やることを失っていた夫が、
少しずつ元気を取り戻していきました。
それは「家庭菜園」でした。
定年退職したら、だれもが家庭菜園にハマるわけがある
夫が精を出している畑の野菜がぐんぐん育ってきました。
去年までは草ぼうぼうの中で健気に育っていた野菜たちでしたが、今年の畑は違います。
3月に有給消化で休んでいる時から4月のはじめは、テレビだけを見て過ごす毎日。
どこか張り合いを失っているように見えて、
正直、少し心配でした。
最近は、やる気が出たのか麦わら帽子をかぶって
朝から水やり草むしりをやってくれています。
1・家庭菜園は手間暇かけただけの結果がある
畑は下準備が大変です。土を耕してたい肥を施し
健康な土壌を作らないといけないんです。
それから植えつけますが、作物によって
植える時期や植える場所も違いますから多少の知識も必要です。
そのあとも、
水やり、草むしり、つい肥、
虫がきていないか、
育ってきたら間引きをするなど、
毎日気をつけてみていないと、
あっという間に弱ったり、
枯れたり虫にやられたりするんですよね。
その分、手間と暇をかければ、
たくさんの野菜を収穫できるので
達成感があるのだと思います。
たとえ失敗があっても
次のシーズンや翌年に挑戦できます。
次はあれも植えてみよう
こんどはこの品種と
チャレンジ精神も目覚めます。
2・新鮮な野菜を食べられる
新鮮であることには、とても価値があります。
うちの近所にいちご農家さんがいて
来客がある際に、朝採りのいちごをお願いしたことがあります。
その朝採りのいちごを食べた瞬間、
今まで「新鮮」と思って買っていたお店のイチゴは何だったのー?
と驚嘆しました。
野菜もくだものも店頭に並ぶまでには
結構時間がかかっていることがわかりました。
どんなに輸送手段や保存技術が発達しても、
自分ちの畑からの「産地直送」にはかないませんよ。
自家製のトマトをちぎって食べてみてください。
トマトにはトマトの香りがあります。
食べたらジューシーでくだもののように感じるかも。
これが新鮮というものか!!と、採れたてってこれかーと思いますよ。

これは最近収穫したラディッシュ(二十日大根)20日ほどで食べられるくらいに育ちます。スライスして甘酢漬けにしました。
3・元がとれて食費の節約になる
家庭菜園は始める時はお金がそれなりかかりますが、
手間暇かけていれば元が取れるくらい収穫できます。
メロンやスイカの苗が数百円で売っています。
品種改良されて初心者でも栽培しやすい苗を選べば
実をつけることができると思います。
デザートが『家庭菜園』のくだものってとても贅沢だと思いませんか。
夫はスーパーに行くと、
家で採れるので買わないくせに
野菜売り場でチェックします。
「きゅうり3本でこんなにするんか?」
「うちは苗が●●円だったから元はとっくに取っとるな」
タネから植えたら、
「一袋全部蒔いたから、●●円分収穫じゃ」
って水やりしながらもう言ってます。
特に今年は元を取る気満々で胸算用発言がかなり多いです。
蒔いたからといって全部が発芽するわけではないし、
リスクはあるんですけどね。
初心者には難しい野菜もありますし。
それでも、世話をしていけば元はとれます。
野菜は毎日食べるものなので、
家庭菜園でつくることができれば食費はかなり浮きます。
4・土を触ることが癒しになる
土には心身の健康に影響する微生物が含まれていて
土を触ることでストレス発散できます。
丈夫な野菜を育てようとする気持ちが
自分も健康であろうと前向きに繋がります。
雨や台風で野菜がダメにならないかと
野菜をわが子のように心配します。
観察力や計画性が身に着きます。
畑仕事はメンタル面にもいい影響を与えるようです。
それに、
耕したり、腰をまげたり伸ばたりして体を動かすので
運動不足解消にもなります。
5・料理の幅が広がる
例えばトマト。
トマトはせいぜいサラダ=生で食べると思っていたら
目からウロコが何枚も堕ちます。
マリネや焼きトマト、スープなどいろんなものに使えますよね。
それくらい使い倒さないともったいないのです。
トマトを適当に切って、
鶏もも肉やナスなどのお好みの野菜に塩とオリーブオイルを垂らして
オーブンで焼きます。
トマトの水分でナスがトロっとなって
肉からもうまみが出て汁だくで食べられます。
ミートソースをつくりおきします。
トマト缶をつかったものよりフレッシュで
栄養もあると思います。
ハーブのローズマリーを植えています。
お肉料理や魚のムニエルなどに使うと
レストラン?と思うような風味豊かな料理ができます(笑)
例えばさつまいもなら焼きいも、大学イモ、天ぷら、スウィートポテトなど
料理の幅が広がります。
もちろん料理人の気力があればですが。
なんせ元を取っているので勝利(?)したも同然、使い放題です。
子供が小さい時は庭で遊んでいて、
畑にトマトが実っているのをみつけると
おやつ代わりにプチトマトをちぎって食べていました。
下手な甘いお菓子より、野菜の甘みのほうが体にはいいです。
今となっては食育としてもよかったんじゃないかと思っています。
野菜が身近にあるので、野菜好きになるか?というとそうでもないのですが、
野菜嫌いない子は、そのままです。

何年か前に収穫した時の画像です
6・まわりの人から感謝される
妻のワタシは大変感謝しています。
夫が畑に出ている間、リビングはのんびり掃除機をかけられるし(笑)
採れた野菜で食費も安くなりますからね。
野菜をいつも買っている方に
無農薬で新鮮な野菜をさしあげると、喜んでもらえます。
まとめ・家庭菜園は良い事ばかり
夫は朝、一度リビングにやってきて目覚めのタバコを吸いに外に出ます。
味噌汁を作っている私がキッチンから
「ついでに、ネギ2本ほど採ってきてくれない?」というと、
タバコが終わった夫が「はい」とねぎを持ってきます。
ちなみにネギは根っこを残して水につけておくと
また伸びてきて水栽培ができますね。
畑の場合も、根っこ(白い部分)を土に残して
緑のところからハサミでカットして採ると
またネギが伸びてきます。
家庭菜園はこのように、やるとメリットがいっぱいです。
コロナによるステイホームで家庭菜園はとても人気だとか。
わが家も数年前より昨年、昨年より今年のほうが
植えた野菜の数が増えました。

ベビーリーフも育ってきました。手軽に使うことができるので、あると便利です。
人は、役割を失ったとき、
知らないうちに無価値感や喪失感を抱えます。
でも、
何かひとつでも「手をかけられるもの」があると、
少しずつ、感覚は戻っていきます。
夫にとってそれが、畑でした。
人生の甘さは、
こういうところから、また戻ってくるのかもしれません。




