役割が減ると、なんとなく不安になる
子どもが大きくなって、手がかからなくなる。
子供が家を離れていった。
家の中での役割も、少しずつ減っていく。
「やっと楽になった」と最初は思うのですが、
ふと、こんな気持ちが出てくることがあります。
「自分って、役に立つことがなくなった」
あなたもこんなふうに感じたこと、ありませんか。
人は「役割」で自分を感じている
私たちはふだん、
いろんな役割の中で生きています。
・親としての自分
・仕事をしている自分
・誰かの役に立っている自分
こうした役割があることで、
「自分ってここにいていいんだ」と感じています。
だから、その役割が減ると、
「自分って何なんだろう」
そんなふうに、わからなくなることがあります。
苦しくなる人の共通点
たとえば、
「役に立っている=価値がある」
「役に立っていない=価値がない」
こういう前提があると、
役割が減ったときに、
自分の価値までなくなったように感じてしまいます。
私自身もそうでした
私も、家の中での役割が減ってきたときに、
「代わりに何をしていけばいいんだろう」
そんな感覚になりました。
本当は少し楽になっているはずなのに、
次第になぜか落ち着かなくなってしまいました。
何かしていないと、不安になる。
そのとき、はじめて気づいたんです。
私は、
「役割がある自分にしか価値がない」
と思っていたんだな、と。
夫を見ていて感じたこと
これは、夫を見ていても感じました。
夫はサラリーマンで、定年退職を迎えました。
これまで積み上げてきた生涯年収も見えて、
役職もなくなりました。
それまで当たり前にあった「仕事」という役割が、
一気になくなったんですね。
退職直後は税金関係のことで
忙しそうでしたが、
それが落ち着くと
どこか元気がなくて、
正直、やる気もあまり感じらないように見えました。
きっと、
「自分は何の役に立つことはなくなった」
そんな無力感があったんだと思います。
でもそのあと、アルバイトを始めてから、
少しずつ元気を取り戻していきました。
収入もあるし、
人との関わりも戻ってきた。
見ていて、「また生き生きしてきたな」と感じました。
(これはあくまで、妻としての私の感覚ですが)
だから、人は動き続けてしまう
話を少し戻しますね。
こういう状態になると、人は止まれなくなります。
何かしていないと不安だから、予定を入れる。
役に立っている実感が欲しくて、動き続ける。
でも、どれだけやっても、安心は長く続きません。
またすぐに、
「まだ足りない」
と感じてしまうからです。
苦しさの本当の原因
ここで起きていることは、実はシンプルです。
問題なのは、
役割がなくなったことではありません。
「役割がない自分には価値がない」
そう思っていると、むなしくなってきます。
どうしたらいいのか
また役割を取り戻せばいいのではありません。
まずは、
「自分はそう思っていたんだな」
と気づくことです。
「役割がないと価値がない」と思っていたことに、気づく。
そこから、少しずつ
役割と、自分の価値を切り離していきます。
次の記事でお伝えすること
ではなぜ、
ここまで強く自分を縛る考え方ができたのでしょうか。
次の記事では、
「自分責め」と無価値感の関係について、
私なりに、わかりやすく整理したいと思います。
次の記事では、
「自分責め」と無価値感の関係を整理していきます。
【VOL.1】無価値感はどこから生まれるのか——中年期に起きる心の変化
【VOL.2】役割がなくなると人はなぜ苦しくなるのか——無価値感が強くなる瞬間
【VoL.3】自分を責めるのをやめられない理由——無価値感との関係(次の記事)
【VOL.5】無価値感から抜け出すには——他者基準から自分基準へ



