派遣社員時代、人間関係で強く消耗する出来事がありました。
夜になっても頭が休まらず、布団に入っても、ある人の話し方や表情が何度も浮かんできてしまうのです。
「もう考えたくないのに」
「忘れたいのに」
そう思うほど、脳裏に出てくる。
そんな夜を過ごしました。
そして翌朝。
重たい気持ちのまま出勤したところ――なんとその日は会社の公休日でした。
拍子抜けするような出来事でしたが、その時ひとつの気づきがありました。
私は無意識に、
「あの人、まだ出勤していないな」
と探していたのです。
ああ、私は気にしていたんだな、と。
嫌な相手が頭から離れないのはなぜか
ここで大事なことがあります。
苦手な相手のことが頭から離れないとき、
それは執着でも、依存でも、あなたの弱さでもありません。
神経の仕組みです。
私たちの脳は、強いストレスを感じた相手や出来事に対して、
「要注意タグ」をつけます。
すると何が起きるかというと、
・思い出したくないのに思い出す
・顔や声が勝手に再生される
・翌日を考えると気が重くなる
・無意識に所在を確認してしまう
これはすべて、
安全確認のためのスキャン機能です。
脳はあなたを守ろうとして、敏感になっているだけなのです。
性格の問題ではなく、神経の反応
人はよく、こう言います。
「気にしすぎ」
「考えすぎ」
「受け取りすぎ」
でも実際には、そう単純ではないんですよね。
相手の言動が、
・距離が近すぎる
・承認を取りに来る
・巻き込みが多い
・反応を要求してくる
こうしたタイプだと、
神経はじわじわ削られます。
悪意があるかどうかとは別です。
神経が疲れる関わり方というものが、確かにあります。
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私が今回やってみたこと
今回、私はひとつ実験をしました。
反応を薄くすること。
・広げない
・評価しない
・巻き取らない
・説明しすぎない
返事は短く。
「了解です」
「そうなんですね」
「承知しました」
それだけにしました。
すると、心の消耗が少し下がりました。
人間関係は、相手を変えなくても、
自分の反応の厚みを変えるだけで負担が減ることがあります。
気づいた時点で、もう回復は始まっている
朝、私は思いました。
「ああ、私は気にしていたんだ」
これに気づけたということは、
心が自分を観察できる位置に戻ったということです。
これは回復のサインです。
神経が削られる関係にいるあなたへ
もし今、
・苦手な相手が頭から離れない
・考えるだけで気が重い
・会う前から疲れている
そんな状態なら、まず知ってください。
それはあなたが弱いからではありません。
あなたの神経が、がんばって守ろうとしているだけです。
感情は整理できます。
反応パターンはほどけます。
距離の取り方は学べます。
心は、いつからでも整え直すことができます。
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