これまで5回にわたって、真面目がゆえに「私には何もない」と焦ってしまう心の仕組みについてお届けしてきました。
40代、50代、そして60代へ。
人生の折り返し地点を過ぎた今、
私たちは大きな転換期に立っています。
これまでのように「誰かのための完璧な私」を演じ続ける生き方は、
もう十分に頑張りました。
これからの人生後半戦は、
誰かと比べる引き算の生き方から卒業しませんか?
これからは、他の誰でもない「あなた自身の人生」を生きる番です。
一人でがんばるのを、もう終わりにしたいあなたへ
とはいえ、何十年も自分を後回しにしてきた方が、
急に「自分を大切にしよう」と思っても、
どうすればいいか戸惑ってしまうのは当然のことです。
長年染みついた「私なんてまだまだ」という
無価値感の呪縛は、一人でノートに向き合ったり、
頭で考えたりするだけでは、なかなか解けないこともあります。
どれだけ自分で自分を褒めようとしても、
気づけばまた「理想の自分」と比較して、
自信が漏れ出ていってしまう。
それは、あなたが弱いからではありません。
これまで誰よりも真面目に、
一人で抱え込んで頑張りすぎてしまったからです。
もう、その重い荷物を一人で背負い続ける必要はありません。
誰かのために、自分の大切な時間を捧げてきたあなた。
そこには、あなたが気づいていない
「本当の強さ」と「勇気」が隠されています。
その優しさと強さを、今度は「自分自身を幸せにするため」に使ってあげませんか?
自分の価値を受け取る5つの練習
練習1:「何気なく出来たこと」を小さく拾う
大きな成果でなくて大丈夫です。むしろ、朝の歯磨きのように
習慣化していることのほうがいいです。
- 今日、朝起きられた
- 家族に一言、声をかけた
- 苦手なことを一つ済ませた
- 疲れていることに気づけた
- 無理せず休む選択ができた
自信は、特別な成功だけで育つものではありません。
日々の小さな「できた」を拾うことで、少しずつ育っていきます。
練習2:褒められたら、まず「ありがとう」と受け取る
謙遜の言葉がでそうでも、まずは一言。
「ありがとうございます」
それだけで素敵です。
「いえいえ」
「たまたまです」
「私なんて」
と言いたくなっても、相手の言葉を一度受け取ってみる。
受け取ることは、自慢ではありません。
相手の気持ちを大切にすることでもあります。
練習3:「周りのおかげ」と「私も頑張った」を両方認める
この言葉は、とても使いやすいです。
周りのおかげもある。
そして、私も頑張った。
どちらか一つにしなくて大丈夫です。
感謝することと、
自分の努力を認めることは、
同時にあってよいからです。
練習4:「私はどうしたい?」と一日一回聞く
役割を優先してきた人ほど、
自分の気持ちがわからなくなりやすいです。
だから、まずは小さなことでいいです。
「今日は何を食べたい?」
「今、休みたい?動きたい?」
「本当はどう感じている?」
「これは私が背負うこと?」
自分の気持ちを聞いてあげる時間を、少しずつ取り戻していきましょう。
練習5:弱い自分、迷う自分にもOKを出す
自分の価値は、
心が強い時だけあるものではありません。
迷っている時。
落ち込んでいる時。
人と比べてしまう時。
何もできないように感じる時。
そんな自分も、あなたの一部です。
今日のあなたです。
ダメな自分を消そうとするのではなく、
「そう感じるくらい、頑張ってきたんだね」
と受け止めていくこと。
そこから、自己受容が少しずつ育っていきます。
「私なんて」と思ってしまうのは、
あなたに価値がないからではありません。
長い間、自分を後回しにし、
人のために頑張り、
自分の努力を小さく見積もってきたからかもしれません。
でも、これからは少しずつ、
自分の価値を受け取っていくことができます。
大きく変わらなくても大丈夫です。
まずは今日、
「私も、よくやってきた」
と心の中で言ってみる。
その小さな一歩が、
「私なんて」を卒業するはじまりになります。




