夫に家事を頼むと不機嫌になる理由

①「責められた」と無意識に感じている

妻はただ
「これ手伝ってほしい」
と言っているだけ。

でも昭和的に育った男性は、無意識にこう受け取ります。

  • 「自分の仕事なのに何でオレに頼むんだ」
  • 「慣れないことはやりたくない」
  • 「家事に協力していないと、否定されたようだ」

本人に自覚はありません。
でもプライドの急所に触れてしまう。

だから
→ 不機嫌
→ 無言
→ 逆ギレ
になる。

これは防衛反応です。


②「やり方がわからない」ことを認められない

昭和の男は、

  • できないと言うな
  • 人に聞くな
  • 男は黙ってやれ

で育っています。

つまり
家事ができない=恥
教えてもらう=負け

だから頼まれると、

  • 面倒
  • やりたくない

ではなく、

「できない自分がバレそうで怖い」
「家事を手伝う男なんて、尻に敷かれているようにみられる」

この怖さを
怒りや不機嫌で隠します。


③「役割を壊される不安」

昭和の価値観では、

  • 男=稼ぐ
  • 女=家を回す

この分業が自分の存在価値でした。

家事を頼まれると、

  • 俺の役割は何?
  • じゃあ俺は何者?

と、
無意識に足場が揺らぐ

その不安が、
不機嫌として表に出ます。


④「感情処理を妻に任せてきた」

多くの昭和男性は、

  • 疲れた
  • しんどい
  • わからない
  • 不安

こうした感情を
言葉にする訓練を受けていません。

だから、

  • 不機嫌になる
  • 黙る
  • 空気を悪くする

という方法で
妻に感情を処理させてきました。

家事を頼まれる=
感情が揺れる
→ 自分で処理できない
→ 妻に丸投げ

この構造です。


妻がいちばん苦しくなるポイント

妻側は、

  • 喧嘩したいわけじゃない
  • 手伝ってほしいだけ
  • 一緒に生活したいだけ

なのに、

  • 空気が悪くなる
  • 機嫌を取らされる
  • 結局自分がやる

そして最後に、私が怒らせてしまった

と、自分を責めてしまう。

でも、
あなたの頼み方の問題ではありません。


カウンセラーとして言わせていただきます。

これは
「お願いの仕方を変えましょう」
「言い方をかんがえましょう」
という話ではありません。

  • 頼むと不機嫌になる
  • 話し合いができない
  • 感情をぶつけてくる

これらはすべて、
相手の未処理の感情です。

あなたが悪いわけでも、
我慢が足りないわけでもありません。


あなたが「常々思っていた」理由

あなたはもう、
この上下関係のある間柄に違和感を持っている。

それは
・わがまま
・冷たい
・我慢が足りない
からではなく、

おかしいものを、おかしいと感じられる感性を持っているから

です。

気づいているなら、ほんとは
言葉にしたいですよね。