よく「アファメーション=前向きな言葉を唱えること」で、
傷ついたチャイルドを前向きにさせる(イメージで)こと
だと思われがちですが、
私は今、少し違う捉え方をしています。
ただ言葉を変えるだけでは、
心の奥にある前提がそのままだと、
現実はなかなか動きません。
その「前提」はなかなか一筋縄では
なくならないのです。
アファメーションは、
無理にチャイルドにポジティブ思考で未来を
信じ込ませるものではないのです。
一般的に思われているアファメーションのイメージ
一般的に使われるアファメーションの文言は、
- 「私は大丈夫」
- 「私はできる」
- 「前向きに考えよう」
といった言葉を、
気分に関係なく繰り返すものとして紹介されがちです。
それ自体が悪いわけではありません。
そうした方法が合う人もいます。
インナーチャイルドの視点から見る「ネガティブな感情」
インナーチャイルドの視点では、
ネガティブな感情は「問題」ではありません。
不安、悲しさ、怒り、怖さ。
それらは、
- 過去に我慢してきた気持ち
- わかってほしかった思い
- 守ろうとしてきた反応
として、今も心の中に残っています。
ネガティブな感情が出てくるのは、
何かが間違っているからではなく、
気づいてほしいサインなのです。
この段階で、
感情を無理に消そうとすると、
インナーチャイルドの声は、
さらに奥に引っ込んでしまいます。
感情を置き去りにしないアファメーションとは
ここで、
私が考えるアファメーションの位置づけを
はっきりさせておきます。
私にとってアファメーションは、
ネガティブな感情をポジティブな感情に変えるための言葉ではありません。
まず大切なのは、
- 今、不安なんだな
- 怖さを感じているんだな
と、感じている事実をそのまま認めることです。
その上で、
気持ちを押さえ込むのではなく、
少しだけ方向を示す言葉として使う。
それが、
感情を置き去りにしないアファメーションです。
無理に前向きにならなくていい理由
心が拒否している言葉は、
何度繰り返しても届きません。
「前向きにならなきゃ」
「こんな自分じゃダメ」
そうやって自分を追い込むほど、
心は固くなってしまいます。
ネガティブな感情を感じている人は、
弱いのではありません。
むしろ、
自分の内側をちゃんと見ている人です。
無理に明るくならなくていい。
無理にポジティブにならなくていい。
その前提があってこそ、
言葉は力を持ちます。
まとめ|ネガティブな感情をやめるためのアファメーションではありません。
ネガティブな感情があったからこそ
そこに、悩みや問題があることに気づきました。
大切なのは順番です。
- 感じている気持ちを否定しない
- インナーチャイルドの声に気づく
- その上で、心が受け取れる言葉を選ぶ
これが、
私が大切にしているアファメーションの考え方です。
ネガティブをなくす必要はありません。
無理に変わる必要もありません。
感情と対話しながら、
言葉と付き合っていく。
それが、
インナーチャイルドを大切にするアファメーションです。
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