許せない人がいる自分を、まず許そう
「親が許せない」「上司が許せない」「世の中が許せない」――
誰の心にも、ふとした瞬間に「許せない誰か」が現れることがあります。
人にそんなことを言ったら、
「いつまで根に持ってるの?」とか
「もう忘れたらいいじゃない」と言われるかもしれません。
でも、そう簡単に割り切れないのが人の心です。
許せない気持ちは、心と体にしみついていく
強く怒ったり、悔しかったり、理不尽だと感じたことは、
知らず知らずのうちに、心の奥にしまわれていきます。
でも、その気持ちが整理されないままでいると、
まるで毒のように、心にも体にも少しずつたまっていくのです。
たとえば――
・肩がこる
・背中や腰が痛む
・寝つけない
・呼吸が浅い
・いつも気が張っていて疲れやすい
こんな状態が続いているとしたら、
それは「許せない感情」が、体をこわばらせているのかもしれません。
自分を緩めることが、癒しのはじまり
「許さなきゃ」と頑張る必要はありません。
ただ、そんなふうに思ってしまう“自分”を、まずゆるしてあげることが大切です。
「まだ許せない…」
「忘れられない…」
そう思うあなたは、真面目で、まっすぐに生きてきた人です。
まずはそんな自分を、責めるのではなく、認めてあげましょう。
「そう感じるのは無理もないよね」と、
心に寄り添うように、自分に声をかけてみてください。
固まった関係には、「別の手」を出してみる
人との関係がうまくいかないとき、
つい相手のせいにしたくなりますよね。
でも、そこをほんの少しだけ視点を変えて、
**「自分の接し方(手)を変えてみよう」**と考えてみるのも一つの方法です。
「何度言っても伝わらない」なら、言い方を変えてみる。
「もう限界」と思うなら、ちょっと距離を取ってみる。
それだけで、ふと空気が変わることもあるのです。
千手観音がたくさんの手を持っているように、
私たちにも、選べるやり方(手)があることを思い出してみてください。
すぐに許せなくても、大丈夫
「許せないまま」の自分でいてもいい。
ただ、その自分を否定しないであげること。
「いつか許せる日が来たらいいな」
そう思えるだけで、心の緊張が少しゆるみます。
人との関係に悩んでいるときは、
自分との関係も、ちょっとギクシャクしていることが多いものです。
だからこそ――
まずは、許せない自分を許す。
それが、自分をいたわり、人生をやさしく立て直す第一歩になります。