「許せない人」を手放すということ 〜自分を大切にするために〜

なぜ許せないのか?

誰にでも、人生の中で「嫌いな人」や「許せない人」が現れることがあります。

それは、傷つけられたり、不快な思いをさせられたり、大切なものを奪われたり…
あるいは、ただウマが合わなくて一緒にいたくないということもあるでしょう。

「許せない」と感じるのは、あなたの中に怒りが残っているからです。
それは、あなたが悪いのではなく、相手が本当に酷いことをしたから。
だからこそ、怒って当然。悲しんで当然です。

あなたに許されないようなことをしたのだから、
その人が許してもらえなくて当然だとも言えます。

ただし、この「許せない」という怒りは、長く持ち続けると心や体に毒のようにたまってしまいます
何年も許せないままだと、心や体に不調が出てしまうこともあります。


嫌いなのになぜ想ってしまうのか?

それほど嫌っている相手のことを、何年も心の中で思い続けてしまうことがあります。
でもそれは、あなたの貴重な人生の時間を、その人に渡してしまっているようなもの。

四六時中、誰かのことを考えるのは「恋愛中」くらいで十分です。(笑)

あなたが涙を流し、眠れぬ夜を過ごしている間、
相手は何事もなかったかのように、今夜もぐっすり眠っているかもしれません。

そんなことを考えると、ますます腹が立つし、許せなくなるのも無理はありません。

でも、人は「鏡」だとも言われます。
あなたが許せないと感じるその人は、自分の心の課題を見せてくれる存在かもしれません。

あんなふうに、言いたいことを言い、やりたい放題に生きられたら、どんなに楽か――
でも実際には、あなたは「人を傷つけるようなことはしたくない」と(無意識のうちに)思っているのでしょう。


許せない人を許すことは必要ですか?

実は、「あの人を許せない」と思う時、
その裏には「自分自身を許せていない」気持ちが隠れていることがあります。

まずは、「許せない人がいる自分」を責めないでください。
「自分は心が狭いのでは?」「悪い人間なのかも?」と思う必要はありません。

誰にでも、嫌いな人・関わりたくない人がいて当然です。
それは自然な感情であり、悪いことではありません。

むしろ、「どんな人となら気持ちよく付き合えるのか?」
「自分はこういう言葉で傷つくんだ」
そんなふうに、自分のやさしさや価値観を再確認するきっかけにしてほしいのです。

だからまず、「許せない人がいる自分」を許してあげてください。


許せない人から心を離すために

そのうえで、大事なのは「無理に関わらないこと」です。
たとえそれが親でも、兄弟でも、親友でも――。

そして、あなたが楽しいと感じられることに意識を向けてみてください。
家事でも仕事でも、何かに体を動かすことが心に効きます。
ゲーム、スポーツ、旅行、映画… 何でも構いません。
とにかく、「そいつのことを考える暇もないくらいに夢中になれること」をしてみましょう。


少しずつ「思い出す時間」を減らしていく

人を許すには時間がかかります。
でも、相手のことを考える時間が少しずつ減ってくれば、それで十分です。

「そういえば、自分には許せない人がいたな」と、
たまに思い出すくらいになれれば、もう大丈夫です。

あとは、自分が笑顔になれることをどんどんやって、
心の底から「今」を楽しんでください。

あなたは、相手のように人を傷つけるのではなく、
やさしいやり方で、心の中の毒を手放すことができる人です。


つまり――
あなたの毎日が幸せであれば、それでいいんです。


感情の整理に少しでも役立てる場として、
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