「病気をして、はじめて健康のありがたさがわかる」
よく聞く言葉です。
頭ではわかっているのに、
実際に体調を崩してみないと、
心の底からは実感できなかったりします。
それは、人として自然なことなのかもしれません。
でも、
病気やケガをしないと
健康に感謝できないとしたら、
少しもったいない気もします。
それは、
わざわざ心をマイナスの地点まで落としてから、
「ありがたい」と思おうとしている状態だからです。
病気をしなくても、
感謝はできます。
特別なことをしなくていい。
一日の終わりに、
「今日も体、よく頑張ってくれたな」
そう思えたら、それで十分です。
何か成果を出した日だけでなく、
人に褒められた日だけでなく、
何も起きなかった一日にも、
感謝できることはたくさんあります。
私たちが意識していないところで、
体はずっと働いています。
仕事をしているときも、
車を運転しているときも、
何かに夢中になっているときも。
心臓は動き、
呼吸は続き、
血液は巡り、
体温は保たれています。
もし、
意識しないと心臓を動かせないとしたら、
眠っている間に命は止まってしまいます。
そうならないのは、
無意識と体が、
休まずに働いてくれているからです。
朝起きて、自然にトイレに行けるのも、
寝ている間に
腎臓や膀胱が
ちゃんと仕事をしてくれていたから。
内臓にお休みはありません。
感謝されなくても、
文句も言わず、
今日まで働き続けてくれました。
それだけでも、
「ありがとう」と言っていい存在ですよね。
でも私たちは、
人には優しい言葉をかけられても、
自分の体には厳しくなりがちです。
ミスを引きずったり、
体調を崩したときに
「ダメだな」「ポンコツだな」と
思ってしまったり。
実は私も、
そう思ったことがあります。
でも、
それまでずっと
命を支えてくれていた体に、
少し失礼だったな、と
あとから思いました。
自分の何気ない一日を褒めて、
体に感謝して過ごしていくと、
不思議と
気力ややる気が戻ってきます。
人を褒めるのは、
その人の良いところを見ているから。
「ありがとう」は、
助けてもらったと感じたから
自然に出る言葉。
その視点を、
自分自身にも向けてみるだけです。
病気になったときだけ
健康のありがたさに気づくのではなく、
今この瞬間も
黙々と働いてくれている
体にも、
同じように感謝していい。
特別なことをしなくても、
今日の自分に、
今日の体に、
そっと「ありがとう」と言えたら。
それだけで、
心は少し軽くなります。
「ほんとにそうだね」
あなたがもし、そう思ってもらえたなら、
それで十分です。