無理にポジティブにならなくていいけれど
朝、子どもを玄関で見送るとき。
「いってらっしゃい」のあとに、
つい「気をつけてね」と声をかけていませんか。
とても自然で、
親として当たり前の言葉です。
ただ、この言葉を使うときの
自分の心の状態に、
少しだけ目を向けてみてほしいのです。
「気をつけてね」に込められているもの
「気をつけてね」という言葉は、
愛情や心配から出てくるもの。
でもその奥には、
・何か起きるかもしれない
・未来が少し怖い
そんな不安が隠れていることもあります。
だからといって、
「言ってはいけない言葉」
「未来を悪くする言葉」
というわけではありません。
ただ、
その言葉を何度も何度も使っているときの自分は、
もしかしたら少し不安が強くなっているのかも
と、気づくきっかけにはなります。
一番その言葉を聞いているのは、誰?
子どもに向けて言った言葉を、
一番最初に、そして一番多く聞いているのは
実は「自分自身」です。
声に出していなくても、
心の中で同じことを何度も思っている。
そう考えると、
「気をつけてね」が口癖のようになっている時
自分自身にも
「大丈夫かな」「何か起きないかな」
と声をかけ続けていたことになるのです。
消極的になる子どもと、母親の不安
もし子どもが
・慎重すぎる
・失敗を怖がる
・なかなか一歩を踏み出せない
そんな様子を見せていたとしても、
それを
「母親のせい」
と考える必要はありません。
ただ、
母親の不安や緊張は、
言葉や雰囲気を通して
自然と伝わることがあります。
それは責任ではなく、
つながりです。
無理にポジティブにならなくていい
不安に気づいたからといって、
無理にポジティブな言葉に変える必要はありません。
「楽しみだね」と言えない日があってもいい。
「大丈夫」と思えない朝があってもいい。
大切なのは、
今の自分の状態に気づくことです。
もし余裕がある日には
少し心に余裕がある日には、
こんな声かけをしてみるのも一つです。
・今日は何が楽しみ?
・どんなことする予定?
・帰ってきたら教えてね
未来を良くしようとしなくても、
「今日」に目を向けるだけで十分です。
子どもが数時間先のことを考えるとき、
その空気は自然と、
あなた自身の一日にも影響します。
言葉は、心の状態を映すもの
言葉には確かに力があります。
でもそれは
「人生を操作する魔法」ではなく、
今の心の状態を映す鏡のようなもの。
きつい言葉が出るときは、
きつい状態なだけ。
優しい言葉が出るときは、
少し余裕があるだけ。
それでいいのです。
子どもを信じる前に、自分を信じる
子どもが心配なときほど、
「この子はちゃんと生きていける」
と信じることは難しいものです。
だからまずは、
「私は、必要なときに助けられる親だ」
「完璧じゃないけど、ちゃんと向き合っている」
そう、自分を信じてあげてください。
ネガティブは、悪いものではありません
不安も、心配も、ネガティブな感情も、
すべて自然な反応です。
そこに気づき、
ときどき言葉を選び直してみる。
それだけで、
親子の関係も、
自分自身の心も、
少しずつ楽になっていきます。
無理にポジティブにならなくていい。
でも、
自分の心に優しくなる選択は、
いつからでもできます。
