無価値感なんて、気づきませんでした
私は自分のことを
「しっかりしている」
「がんばっている」
とは思っていませんでした。
何もしていないと落ち着かない。
忙しくしていないと、不安になる。
そこまでは、ないなと思っていました。
ただ、今までのことを思い出すと、
専業主婦では肩身が狭くて
パートに出たこともあります。
子どもが少しずつ自立していく中で、
家庭の中での役割が減っていき、
「もう母親としてやることはないな」
と感じるようにはなりました。
それは、私にとって喜ばしいことでした。
だから当時の私は、
これが「無価値感」だとは思っていませんでした。
ただ、そんな年齢だと思っていたのです。
講座で初めて、
「それ、無価値感ですよ」と言われたとき、
正直、意味がよくわかりませんでした。
でもよくよく振り返ってみると、私はずっと
「役に立っていない自分には価値がない」
という前提で生きていたのだと気づきました。
無価値感とは何か
自分に価値がないと感じている時は、
大きなことを成し遂げないと価値がないとか
誰かの役に立っているかどうか
評価されているかどうか
そうした基準でしか、
自分を見られない状態になっている時の感覚です。
多くの人は、
自分が無価値感を抱えていることに気づいていないと思います。
でも、
・忙しくしていないと、怠けているのがバレる
・役に立っていないと、落ち着かない
・何もしていないと、不安になる
こうした感覚を心の底に持っているなら、
それは「このままの自分では価値がない」と感じているサインです。
なぜ中年期に強くなるのか
この感覚は、若い頃よりも
中年期に強く出やすくなります。
その理由は、
人生の現実を、嫌でも見せられる時期だからです。
・親の老い、介護の問題
・大切な人との別れ
・仕事や役割の変化
・将来への不安や限界
これまでのように、
「頑張ればなんとかなる」とは思えなくなる出来事が増えていきます。
その中で人は、無意識にこう考えます。
「自分は十分じゃなかったのではないか」
「もっとできたはずなのではないか」
この積み重ねが、無価値感を強くしていきます。
それで生きていると起きること
「役に立っていない自分には価値がない」
という前提で生きていると、
「このままではいけない」と感じて、
動き続けるようになります。
私も、Wワークを始めたり、
セミナーを渡り歩いた時期がありました。
占いやセラピーを受けて、
自分に自信がつけば、何かが変わると思っていたのです。
でも実際は、
どれだけ行動しても満たされませんでした。
一瞬「これで大丈夫かも」と思っても、
またすぐに不安が戻ってくる。
「まだ、何か足りない」
気づけば、
次は何をすればいいのかを探し続けていました。
何かをしなければ、と焦っていました。
それは、
「今の自分では価値が足りない」
という前提のまま動いていたからです。
無価値感は間違いではない
無価値感があるのは、間違いではありません。
それはこれまでの人生の中で、
身につけた“感覚”だからです。
役に立つことで認められてきた人
頑張ることで評価されてきた人ほど
この感覚は強くなります。
ただし、そのままにしておくと
自分を苦しめ続ける原因になります。
無価値感は、すぐになくなるものではありません。
自分の心の扱い方を知ることで、
現実が変化します。
「私は無価値である」という感覚を
これからの人生に「利用」して、
人生を変えていくのです。
このシリーズでは、
・なぜ無価値感が続くのか
・どんなときに強くなるのか
・どうすれば振り回されなくなるのか
を、具体的に整理していきます。
なんとなく感じていたモヤモヤが、
「そういうことだったのか」と言葉になります。
次の記事ではを、もう少し具体的に整理していきます。
【VOL.1】無価値感はどこから生まれるのか——中年期に起きる心の変化(この記事)
【VOL.2】役割がなくなると人はなぜ苦しくなるのか——無価値感が強くなる瞬間
【VoL.3】自分を責めるのをやめられない理由——無価値感との関係
【VOL.5】無価値感から抜け出すには——他者基準から自分基準へ



