「カウンセリングに興味はあるけれど、
うまく話せないから無理だと思う」
そう感じている人は、とても多いです。
- 話がまとまらない
- 何がつらいのか、自分でもわからない
- 言葉にしようとすると、頭が真っ白になる
でも実は、
うまく話せない人ほど、カウンセリングに向いています。
「話せない」のは、心が止まっているだけ
うまく話せないとき、
多くの人はこう思います。
「自分の説明が下手だから」
「考えが整理できていないから」
でも実際は違います。
話せないのは、
心が追いついていない状態なだけ。
つらい経験や感情があると、
人の心は一時的にフリーズします。
- 何を感じているのか分からない
- どこから話せばいいのか分からない
これは、とても自然な反応です。
うまく話せる人は、もう整理が進んでいる
意外かもしれませんが、
スラスラ話せる人は、
- すでに何度も考えてきた
- ある程度、気持ちを言葉にできている
状態であることが多いです。
一方で、
- つまる
- 黙ってしまう
- 涙が出る
という人は、
これから整理が始まるところにいます。
だからこそ、
カウンセリングが役に立つのです。
カウンセリングは「話しに行く場所」ではない
ここで、ひとつ大事なことを。
カウンセリングは、
上手に話す場所ではありません。
- まとまっていなくていい
- 結論がなくていい
- 同じ話を何度してもいい
話しながら、
「あれ？」
「私、こんなこと気にしてたんだ」
そうやって、
自分で気づいていく場所です。
言葉にならない気持ちを、待ってもらえる場所
日常生活では、
- 話をまとめる
- 結論を出す
- 相手にわかりやすく説明する
ことを求められがちです。
でもカウンセリングでは、
その必要はありません。
沈黙があってもいい。
言葉が出なくてもいい。
待ってもらえるという体験そのものが、
心をゆるめてくれます。
「話せない自分」を責めてきた人ほど、変わりやすい
これまで、
- 我慢してきた
- 自分の気持ちを後回しにしてきた
- 人に迷惑をかけないように生きてきた
そんな人ほど、
「話せない自分」を責めてきました。
でもその分、
心の中にはたくさんの気持ちがあります。
それを少しずつ外に出せるようになると、
変化はとても大きいのです。
最初は「話せません」だけでいい
カウンセリングの最初の言葉は、
これで十分です。
「うまく話せません」
「何を話せばいいかわかりません」
そこから、一緒に整理していきます。
無理に言葉を探さなくていい。
ちゃんと話そうとしなくていい。
もし今、ためらっているなら
「話せるようになってから行こう」
そう思っているなら、
その必要はありません。
話せない今だからこそ、
意味があります。
カウンセリングは、
話せる人のための場所ではなく、
話せなくなってしまった人のための場所です。
このまま自然につなぐなら、