私自身の体験です
以前、
同じ派遣社員として一緒に働いていた、
70歳を過ぎた男性からのパワハラ的な言動に、
私も同僚たちも毎日イライラ、モヤモヤしていました。
言い返したくても言えない。
こちらの考えを伝えても、まったく聞いてもらえない。
もう、あの人の性分。直らないよね。
あんな年寄りにはなりたくないよね。
夜になると、
言われた言葉や態度を思い出して、
悔しくて、悲しくて、眠れない日が続きました。
思い出したくないのに、
その人の顔が浮かぶ。
それだけで涙が出てくることもありました。
このままでは心がもたないと思い、
私は思い切って、派遣先の社員さんに
「困っている」という気持ちを話しました。
正直、愚痴のようになってしまいましたが。
すると、驚くほど早く現実が動きました。
翌週、派遣元の担当者が来て、
「新しい人を入れるので、その方は契約更新しません」
と告げられたのです。
私は、
せめて言動が減ればいい
顔を合わせずに済めばいい
それくらいに思っていました。
けれど、その方は周囲からの評価も低く、
会社として「更新しない」という判断になったようでした。
最近は、企業もハラスメントにとても敏感です。
結果として、新しい人もすぐに決まり、
事態はあっという間に収束しました。
イライラやモヤモヤを放置しないでください
この経験から、強く感じたことがあります。
イライラやモヤモヤは、
放っておくものではなく、対処するものです。
言いたいことを言えない
嫌だと言ってもやめてもらえない
眠れない状態が続く
これは、心が限界に近づいているサインです。
おすすめしたい順番は、次の通りです。
① 自分でできる対処がないか考える
② 難しければ、第三者に相談する
③ それでも改善しなければ、距離を取る・回避する
④ 最後は、環境そのものから離れる選択も考える
逃げることは、負けではありません。
自分を守るための選択です。
病んでしまう前に、
どうか、あなた自身を一番に大切にしてください。
もし今、
「自分を守りたいけれど、どうしていいかわからない」
そんな気持ちを抱えているなら、
それは弱さではありません。
一人で抱え込まず、
誰かと一緒に整理してみることで、
見えてくるものもあります。
答えを出すためではなく、
自分の心を置き去りにしないために。
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