【第5話】自分責めをやめたい人が見落としている心のしくみ

深層心理のイメージ

傷ついた経験が、思考のクセをつくっている

ここまで、内なる自分やインナーチャイルドの話をしてきました。

傷ついた経験が、
思考や感情のクセをつくっている。

それは事実です。

でも、ここで一つだけ
視点を変えてみたいのです。


自分責めには「メリット」があった

自分責めも、
自己肯定感の低さも、
やめられないのではありません。

やめないことで守られている自分がいるから続いているのです。


深層心理は、表の自分と逆のことを考えている

自分を責めているときの心の奥では、
こんな感覚が動いていることがあります。

「人を責めたら嫌われる」
「相手を悪者にしてはいけない」

だから代わりに、
自分を悪者にしてしまうのです。

これは性格の問題ではありません。
人間関係を壊さないようにするための、
無意識の心の守り方です。

このように、深層心理は、
表の自分がやっていることとは違うことを思っています。

それは、

「自分が悪者になっている方が安全だ」

と判断している状態なのです。


自分責めは心の盾だった

『自分で自分を責めていれば
もう誰からも責められないはず』

これ以上、ダメな自分に傷つきたくない・・

それは、心にできた『盾(たて)』でした。

ここで起きているのは、
心の中のマッチポンプです。

自分を責める

かわいそうな自分になる

責められない立場に立つ

また自信を失うことが起る

これは誰かが作った構造ではありません。

自分の内側で完結している
自作自演のループです。


気づいた瞬間、立場は変わる

この話は、
あなたを責めるために伝えているのではありません。

むしろ逆です。

ここに気づいた瞬間、
「できない私」の立場から抜けられるからです。

私は、弱い自分だから守ってもらえると思っていただけなんだ。

そう認められたとき、
初めて選択ができます。


役割は、もう終えていい

自分責めも、
自己肯定感が揺らいでしまうのも、

それがいちばん安全だと信じて、
ここまで自分を守ってきた心の働きでした。

あなたはずっと、
とても健気に自分を守ってきたのです。

でも今、
それが苦しさになっているのなら、
その役割はもう終えても大丈夫です。

もう、自分を責め続ける必要はありません。
あなたを低く見る誰かや
あなたを責める人が
今ここにいるわけではないからです。

「できない私でいる安心」ではなく、
少しずつ、自分で選びながら進む生き方へ。
そんな方向に向かうこともできます。

自分責めをやめるという選択

自分責めをやめるというのは、
強い自分になることではありません。

もう、自分ひとりで自分を守ろうと
身構え続けなくていいよと自分を許すことです。

心の盾を下ろしたとき、
理解してくれる人や仲間とつながれる可能性も広がります。

それは、誰かに守ってもらうことではなく、
自分で関係を選べるという感覚を取り戻すことです。


選び直せるのは、自分だけ

自分責めは、
あなたを守るために身についた反応でした。

だから、無理にやめようとしなくていい。

ただ、その心しくみに気づいたとき、
同じ役割を続けるかどうかは
自分で選べます。

やめられないのではありません。
やめるのが怖かっただけ。


あなたは、もう選べます

あなたは、これからどうありたいかを選べます。

これからは、
自分を責め続けることも、
少しずつ自分を信じていくことも、
内なる自分と距離を取ることも、
もう一度つながり直すことも。

どれも、あなたが選んでいいのです。

その感覚を取り戻したとき、
自分責めのループから、
静かに抜けていくことができます。

人は、気づいたところから変化が始まります


いかがでしたか。

自分責めも、
自己肯定感の低さも、
あなたがこれまで自分を守るために選んできた「生き方」でした。

でも、
気づいた今、
これからどんな自分になるかは、自分で決められます。


自分責めは、直すべき欠点ではなく、
心を守ろうとした反応でした。
そう気づけたとき、責める代わりに自分への理解が始まります。

自分責めの原因と心のしくみのまとめのページにいく全話一覧)


人間関係で疲れやすい人のための「心の境界線」シリーズ


ここまで読んでくださった方は、
ご自身の思考パターンにかなり気づかれていると思います。

ただ、ここから先は
「一人で整理できる部分」と
「伴走が必要な部分」が分かれます。

感情が絡んだパターンは、
対話でほどいていく方が早く、確実です。

もし一人で整理するのが難しいと感じたら、

お話しながら感情を言葉にしていくカウンセリングもあります。

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