願うだけでは現実は変らない。脳が邪魔をする?

 脳が邪魔をする、というより「前提」が動いているというお話です。

ずいぶん前に、
「願っているのに、なぜか現実が変わらない」
そんなテーマで記事を書いたことがあります。

私も昔
脳のしくみや潜在意識の話を一生懸命学んで、
「なるほど、そういうことか」と理解したつもりでいました。

実際は、その間に実生活の波に流され
願ったことが現実になるにはとても時間がかかりました。

だから今回は、
少し違う角度から書いてみようと思います。


よく言われますよね。

「健康になりたい」
「幸せになりたい」
「お金に困らない生活がしたい」

でも、カウンセリングをしていて思うのです。

願っているのに、現実が逆方向に動いている人がとても多いと。


たとえば、

「病気を治したい」
「健康になりたい」

と、何度も何度も思い続けている人。

頭では前向きなことを考えているつもりでも、
心の奥では、ずっと
「病気」「不安」「死」
を見つめ続けている状態になっています。

脳はとても正直です。

「治したい」と言葉で言っていても、
意識が向いているのが“病気のままの自分”なら、
そこを基準に現実を組み立てていく

これは、
言霊がどうとか、引き寄せがどうとか、
そういう話ではありません。


「幸せになりたい」と強く願うほど、
「今は幸せではない」という前提を
何度も自分に確認してしまう。

「お金が欲しい」と思い続けるほど、
「今は足りていない」という感覚が
毎日の現実を占領していく。

願いそのものが悪いのではなく、
その願いの裏にある“前提”が、
現実をつくっている
のです。


結婚の相談でも、よくあります。

「結婚したい」と言いながら、
なぜかご縁が続かない人。

話を丁寧に聞いていくと、

・結婚したら自由がなくなる
・母は結婚して苦労していた
・我慢する人生になる気がする

そんな思いが、
本人も気づかないところに残っている。

頭では「したい」と言っていても、
心の奥では
「本当は怖い」「できれば避けたい」
と思っている。

すると、現実はちゃんと
その“本音”に沿って動きます。


私は今、こう考えています。

目の前の現実は、
願いの結果ではなく、
自分が当たり前だと思っている「前提」や「思い込み」の結果

だから、

ただ前向きな言葉を言い聞かせるだけでは、
現実はなかなか変わりません。

大事なのは、

・私は何を当然だと思っているのか
・どんな前提で人生を見ているのか
・どんな思い込みを、無意識に握りしめているのか

そこに気づくこと。


前提が変わると、
見える世界が変わります。

同じ出来事が起きても、
受け取り方が変わる。

すると、

・お金の不安
・人間関係
・体の状態
・生き方そのもの

少しずつ、でも確実に動き始めます。


脳を「うまく使おう」とするよりも、
私は今、こう伝えたいです。

脳は邪魔をしているのではなく、
あなたが信じている前提を、
ただ忠実に再現しているだけ

だからこそ、
その前提に一緒に気づいていく。

それが、
私のカウンセリングでやっていることです。