なぜか、話すと疲れてしまう相手がいました。
強い言い方をされるわけではないのに、会話のあとにどっと消耗していました。
振り返ってみると、相手の言葉よりも、
そのときの自分の内側の反応が疲れの原因でした。
今日は、そのとき心の中で何が起きていたのかを書きます。
「無理しないで」と言いながら、戻ってきてほしい圧
仕事をしていた頃のことです。
体調を崩し休職していた時期がありました。
その間、仕事のペアの方から何度か電話で話しました。
「大変だから早く復帰してほしい」
「でも無理しないでね」
言葉はやさしいのですが、
受け取る側の私は、気持ちが落ち着きませんでした。
相手の大変さを何度も聞くうちに、
・申し訳ない
・戻った方がいいのでは
・支えなければ
という気持ちが強くなっていきました。
相手の困り感を聞くと、自分の事情を後回しにしていた
その方は、仕事が思うように回らないことへの苛立ちを、よく口にしていました。
うまく動けない人を見るとイライラする。
自分がやった方が早い。
だから教えるより自分でやる。
私に変わってヘルプで入った人は
作業の流れを覚えない。
また、やってあげる。
その結果さらに時間が足りなくなり、
また疲れてしまう——そんな悪循環の中にいたようでした。
私はその話を聞くたびに、
「私のせいでごめんなさい」と謝り、
自分の休養より相手の負担を先に考えていました。
会話のあとに残っていたモヤモヤ
復帰したあと、私は気づきました。
・頼られている感じがする
・でもどこか苦しい
・距離をとりたい気持ちがある
表面では普通に会話をしていましたが
内側にはモヤモヤがいつも残っていました。
当時はそれを
「私の心が狭いのかな」
と思っていました。
自分責めが始まるときのパターン
感情を整理してみると、流れが見えました。
① 相手の困り感を強く受け取る
② 申し訳なさが動く
③ 断る選択肢が消える
④ 引き受けてしまう
⑤ 消耗する
⑥ 自分を責める
これは性格ではなく、
長年身についた対人適応パターンでした。
相手の問題と、自分の境界線は別だった
あとから分かったことがあります。
相手のイライラや焦りは、
相手の内側の課題でした。
でも当時の私は、
それを自分の責任のように受け取っていました。
ここに心の距離の引き方に揺らぎがありました。
「頼られる」と「背負う」は違う
頼られることと、背負うことは違います。
当時の私はその違いがあいまいでした。
頼られると、全部引き受けていました。
だから疲れていました。
今はここを分けて考えられるようになりました。
■ 次回は「心の距離」の話
会話で疲れる関係には、
共通する心の距離感があります。
近すぎると、巻き込まれます。
遠すぎると、つながれません。
次回は、
消耗しやすい関係に起きている
心の距離の話を書きます。
▶ 第1話:なぜか会話すると疲れる人がいる理由
▶第2話:「いい人」でいようとすると自分を後回しにしてしまう理由(この記事)
▶ 第3話:ぐいぐい来る人に押し切られてしまった頃の話
▶ 第4話:頼られやすい人ほど消耗していた話
▶ 第5話:なぜ同じタイプに何度も出会ってしまったのか
もし、同じように
「わかっているのに断れない」
「あとからどっと疲れてしまう」
そんな対人パターンを整理したい方は、感情整理カウンセリングで一緒に紐解いていくこともできます。
はじめての方は、お試しセッションをご利用いただけます。
