がんばっている人ほど無価値感が強い理由【第3話】

無価値感についてのイメージ

無価値感が強い人というと、

自信がない人
行動できない人
消極的な人

というイメージを持たれることがあります。

けれど実際は逆のようです。

無価値感が強い人ほど、よくがんばっています。

今日はこの一見矛盾しているように見える心のしくみを整理します。


努力しているのに満たされない感覚

こうした状態はありませんか。

・人より多く努力している
・責任をきちんと果たしている
・周囲からは評価されている
・頼りにされている

それなのに、

まだ足りない
もっとやらないと
これではダメだ

という感覚が消えない。

向上心があるだけではなくて、

価値を“行動で証明し続けよう”としている状態なのです。


心の中で起きていること

無価値感があると、心の奥に次の前提があります。

何もしない私は価値がない
役に立たない私は認められない

だから行動が止まりません。

・引き受けすぎる
・断れない
・期待に応え続ける
・結果を出し続けようとする

これは性格ではなく、
心の安全確保の反応パターンです。


「休む」と不安になる人の特徴

無価値感が強い人は、

休むこと
断ること
頼ること

に強い不安を感じます。

なぜなら、

役に立たない時間 = 価値がない時間

と無意識に感じているからです。

だから、

・予定を埋める
・学び続ける
・資格を取り続ける
・動き続ける

ここに安心を求めます。

第1話で書いた
「資格を取り続けてしまう」行動も、
このパターンに含まれます。


周囲からは“立派な人”に見える

このタイプの方は、

・真面目
・誠実
・責任感が強い
・優しい
・信頼されている

という評価を受けます。

だから本人も、

「自分を無力だ、価値がない思っている」
とは思いません。

むしろ、

もっとできるはず
まだ足りないだけ

と考えます。

ここが気づきにくい理由です。


私も同じでした|「動いていない=価値がない」と感じていた頃

私自身も、同じ状態でした。

地域の行事で、まかないの手伝いに参加したことがあります。
ほぼ強制参加のような形でしたが、
その場にいる間、ずっと気を張って動き続けていました。

てきぱき動く。
先回りして動く。
手が空かないように動く。
ベテランの主婦の方に、教えてくださいと
先まわりして尋ねる など

終わったあと、毎回どっと疲れていました。

でも当時は、疲れの理由がわかりませんでした。

今振り返ると、

「何もしていないと思われたくなかった」
「役に立たない人だと思われたくなかった」

その気持ちで動いていたのだとわかります。

動いていないと、サボっていると思われる気がした。
動いていないと、価値がない気がした。

これは性格ではなく、
心の奥にあった無価値感の反応でした。


がんばりで無価値感は消えません

ここが重要です。

努力は尊いです。
がんばることは悪くありません。

でも、

がんばり続けても無価値感は消えません。

なぜなら、

問題は「量」ではなく
心に残っている感情の絡まりだからです。

・悲しみ
・後悔
・否定体験
・喪失感

ここが整理されない限り、

行動で埋めても価値の無い自分に戻ります。


必要なのは“ほどく作業”

必要なのは、

がんばりの追加ではなく
がんばりの理由をほどくことです。

・なぜ止まれないのか
・なぜ証明したくなるのか
・なぜ足りないと感じるのか

ここを言葉にしていくと、
反応パターンが変わっていきます。


次回:無価値感が続くと起きること

次回は、

・無価値感が仕事に与える影響
・人間関係への影響
・体への影響
・人生の甘さが抜ける感覚との関係

こちらを具体的に整理しますね。

▶ 第4話:無価値感が続くと起きること