第4話|頼られやすい人ほど消耗していた|「お願い」に弱かった頃の話

境界線についてのイメージ

振り返ってみると、私は昔から「頼みやすい人」だったと思います。

相談されることも多いし、
お願いされることも多い。

それ自体は悪いことではないと思っていました。
でも、ある時期から、頼られるたびに疲れるようになりました。

あとで感情を整理してみて分かりました。

私は、頼られていたというより、
背負ってしまっていました。


「お願い」に反射で動いていた

ある人から、こう言われたことがありました。

「本当に困っていて」
「あなたしかいなくて」
「助けてほしい」

強く言われたわけではありません。
でも、その言葉を聞いた瞬間、

もう断れない空気になっていました。

頭で考える前に、

「わかりました」
と言っていました。

今思うと、あれは判断ではなく反応でした。


断る=冷たい人、の思い込み

当時の私はどこかで、

断る人は冷たい
引き受ける人が誠実
期待に応えるのが正しい

と思っていました。

だから、「少し無理かも」と思うお願いでも、
引き受ける方向に心が傾いていました。

頼りにされているという思いはなく
責任感が動いていました。


相手の言葉を重く受け取りすぎていた

今なら分かります。

相手の「困っている」は、
相手が自分の状況の説明をしていただけだったのです。
だから、あなたに○○をして欲しいと具体的に言われてはいなかったと
思います。

でも当時の私は、

それを
自分への要請として受け取っていました。

聞いているだけなのに、
もう自分の役割になっていました。


頼られやすい人の共通点

あとから見えてきた共通点があります。

  • すぐに断らない
  • 最善の解決策は何かを考える
  • 相手の話を最後まで聞く
  • 「できること」を探す
  • 相手の行動を褒める、ねぎらう

これ、全部長所です。

でも同時に、

「引き受けてくれそうな人」のサインにもなっていました。


やさしさと自己保護は同時に持てる

当時は、

やさしくするか
自分を守るか

どちらかしか選べないと思っていました。

でも今は違います。

やさしくしながら、
背負わないこともできる。

頼られても、
全部は持たなくていい。

ここが分かってから、
人との関係がずいぶん楽になりました。


■ 次回は「守れる人」が使っている内側の言葉

ここまで、

疲れる会話
押し切られる関係
頼られやすさ

を見てきました。

第5話は、

消耗しない人が心の中で使っている言葉

について書きます。

▶ 第1話:なぜか会話すると疲れる人がいる理由
第2話:「いい人」でいようとすると自分を後回しにしてしまう理由
第3話:ぐいぐい来る人に押し切られてしまった頃の話
第4話:頼られやすい人ほど消耗していた話(この記事)
第5話:なぜ同じタイプに何度も出会ってしまったのか