なぜ大人になっても心のクセが続くのか

心のクセは「自動操縦」で動いている

心のクセがなかなか変わらない理由は、とてもシンプルです。
それは、自動操縦だから

私たちは、まったく無意識のまま、
過去の体験を瞬時に呼び起こし、
反応するようにできています。

考えてから反応しているようで、
実は考える前に、もう反応している。
それが、心のクセの正体です。


人は「戦うか・逃げるか」を瞬時に選んできた

私たちは、何か困った状況に直面したとき、
この場で

  • 戦うのか
  • 逃げるのか

を、一瞬で選択して行動しなければなりません。

なぜなら、
それは「自分の命を守る」ため。

だからこそ、
反応は自動操縦である必要があったのです。

そうやって私たちは、
数えきれないほどの場面で、
瞬時に判断しながら大人になってきました。


「自分が我慢すれば丸く収まる」という価値観

たとえば、

  • ここで本音を言ったら、場の空気が乱れる
  • 私が我慢すれば、この場はうまくいく

そんな思いが浮かぶとき。

それは、
意識して選んでいるというより、
すでに身についている価値観
自動的に作動している状態です。

その価値観は、
心の奥底で脈々と渦巻き、
あなたにとっては「当たり前」になっています。


でも、それは「本当の自分」ではない

ただ、その反応は、
本当の自分(本心)そのものではありません。

だからこそ、
本当の自分は、
さまざまな形でサインを送ってきます。

  • なんだか、ちょっと違う
  • いつも言いくるめられている気がする
  • また同じパターンだ…

表に出ている自分の言動と、
内側にある本音(内なる自分・潜在意識)が
ズレているとき、
私たちはようやく気づきます。

「あ、私、すごくモヤモヤしているんだ」と。


モヤモヤは「おかしな感情」ではない

このモヤモヤは、
弱さでも、わがままでもありません。

それは、
自動操縦で生きてきた心と、
本心とのズレを知らせるサイン
です。

大人になっても心のクセが続くのは、
それが長いあいだ、
あなたを守ってくれていたから。

そして今、
その役割を見直すタイミングが
来ているだけなのです。