子どもの頃、長い時間ふれていた人の影響
心のクセは、
生まれつきの性格や気質だけで決まるものではありません。
大きく影響しているのは、
子どもの頃に長い時間、接触していた人です。
主に養育していた親や大人。
そのほかにも、近所の大人、兄弟姉妹、
繰り返し目にしていたテレビ番組や物語などからも、
私たちは知らず知らず影響を受けています。
子どもは「依存しながら」生きている
子どもは、
まだ自分ひとりで生きていくことができません。
ごはんをつくってもらう。
守ってもらう。
世話をしてもらう。
生きていくために、
「やってもらうこと」が圧倒的に多い存在です。
だからこそ、
子どもは親や大人の言うことを
とても素直に受け取ります。
「言うことを聞かないと、愛されない」という思い込み
もし、親や大人に逆らったときに、
- 機嫌が悪くなる
- 冷たくされる
- かまってもらえなくなる
そんな経験が重なると、
子どもはこう感じるようになります。
「抵抗すると、やってもらえなくなる」
「言うことを聞いたほうが安全だ」
「反抗しない、いい子でいないと愛されない」
これは意識的な選択ではなく、
生きるための判断です。
こうして身についた反応のしかたが、
大人になっても続いていく
心のクセの正体です。
物語や映像がつくる「思い込み」
さらに、
ドラマやアニメ、物語の影響も小さくありません。
たとえば、
『家なき子』や『母をたずねて三千里』のように、
健気に頑張る子どもが描かれるストーリー。
そこから私たちは、
こんなメッセージを受け取ります。
- 見捨てられるのは怖い
- 孤独は耐えられない
- 愛されるためには我慢が必要
- 自分が犠牲にならなければならない
これらは事実というより、
心の中につくられた思い込みです。
繊細な人ほど、影響を受けやすかった
繊細な人は、
感受性が高いぶん、
人の表情、言葉、空気、物語から
多くのものを受け取ります。
だからこそ、
いろいろな影響を受けやすかったとも言えます。
あなたの心は、
あなたのせいでつくられたのではなく、
外側との関わりの中で形づくられてきたのです。
仕組みを知ることが、自分責めを手放す第一歩
この仕組みを知ることで、
「どうして私は、こんなに自分を責めてしまうのだろう?」
という問いに、ひとつのヒントが見えてきます。
それは、
弱いからでも、ダメだからでもなく、
そうせざるを得なかった理由があったということ。
心のクセは、
あなたを守るために身についたもの。
だからこそ、
気づくことから、
少しずつ手放していくことができるのです。