こども心と自分軸の関係
揺れやすい心の理由と、その整え方
私たちの心には、
子どもの頃からずっと存在している 「こども心」 と、
成長とともに育ってきた 「大人ごころ」 の両方があります。
こども心は、
「本音」「素直な気持ち」「感じていること」を受け取る場所。
大人ごころは、
「判断」「行動」「役割」を担う、社会で生きるための心。
このふたつの心がバランスよく働いていると、
私たちは自然と自分らしい選択ができる=自分軸が整っている状態になります。
でも、こども心の声が聞こえにくくなると、
自分軸はゆらぎやすくなります。
こども心の声が聞こえにくくなると起きること
こども心の本音が見えなくなると、
大人ごころだけで頑張ってしまいます。
すると、じわじわと…
●相手に合わせすぎてしまう
●断りたいのに断れない
●他人の意見が正しく聞こえてしまう
●嫌われないようにいい人を演じてしまう
●無理して頑張りすぎてしまう
●我慢が習慣になっている
●選択するとき、いつも迷ってしまう
●からだを酷使して、病気になってしまう
こうした状態が続くと、
「自分の気持ち」がどこにあるのか分からなくなる のです。
これが、いわゆる「自分軸がぶれている」状態。
自分軸がぶれる時、心の中では何が起きている?
自分軸が揺れてしまう理由は、とてもシンプルです。
大人ごころ(役割や正しさ)が優位になり、
こども心(本音・安心)が置き去りになっているから。
こども心は本当はこう感じています。
●ほんとはイヤだよ
●疲れてるよ
●我慢してるよ
●もっと安心したいよ
でも、その声が浮かぶ前に
大人ごころがこんなことを言うのです。
●迷惑かけちゃダメ
●我慢しなきゃ
●頑張らないと
●私だけ休むわけにいかない
●できる人でいないといけない
この心の“すれ違い”が続くと、
自分の中心がどこにあるのかわからなくなっています。
自分軸を取り戻すいちばんやさしい方法
自分軸を整えることは、
「強くなる」ことでも「自分を変える」ことでもありません。
まずは
こども心の小さな声に気づいてあげること。
たったこれだけが、最初の一歩です。
●本当はどうしたい?
●何が嫌だった?
●どんな気持ちを抱えてた?
●何を望んでる?
こうして自分に問いかけるだけでも、
置き去りにされていた「こども心」は少しずつ安心し、
本音が戻ってくるようになります。
その積み重ねが、
ぶれない自分軸 を取り戻していく道です。
あなたは今、こんな自分に気づいていませんか?
ああ、わたしも・・
・気づかないうちに人に合わせてしまう
・言いたいことをグッと我慢したことがたくさんあった
・嫌と言えないのは性格だと思っていたけど、違うのかもしれない
・本音がわからなくなっていたのは、心のクセだったのかも
もしひとつでも当てはまったなら、
それはあなたのこども心が
「わたしの想いに気づいて」とそっとサインを出している証拠です。
気づいた瞬間から、
心はゆるみ、変化が始まります。
自分軸は、誰でも取り戻せます。
あなたも大丈夫です。