第3話でお伝えしたように、
血糖値は食べ物だけでなく、感情やストレスの影響も受けます。
ではなぜ、私はあれほどまでに
自分を締めつけるような状態で生きていたのでしょうか。
それは、人生の流れの中で、少しずつつくられていったものでした。
人生の転換期に起きること
私たちの年代は、人生の転換期にあります。
・親の老い、介護
・大切な人との別れ
・仕事の責任やストレス
・お金の不安
これまでの
「頑張れば報われる」という前提が、通用しなくなる場面が増えていきます。
そのとき人は、
どうにもならない感覚や無力感を抱きます。
無価値感と喪失感が生まれる
その積み重ねの中で、
・自分には価値がないのではないか
・何をしても意味がないのではないか
そんな感覚が生まれていきます。
これが、無価値感や喪失感です。
そしていつの間にか、
「人生は厳しいものだ」という前提ができあがっていきます。
「甘さを受け取ってはいけない」という前提
人生は厳しいもの。
そう感じていると、
・楽しんではいけない
・満たされてはいけない
・甘えることはダメだ
そんな無意識のルールが生まれます。
そのような心の状態で食事をしても
せっかく取り入れた糖も、うまく代謝できません。
本来エネルギーになるはずの糖が、
処理されず、おしっことして外に出ていってしまう状態になります。
心が求めているもの
でも本当は、
・安心したい
・満たされたい
心は「甘さ」を求めています。
ここで矛盾が生まれます。
心の中で起きている二重の状態
・助けてと言いたい
・でも、甘えてはいけない
・満たされたい
・でも、それは許されない
このように、相反する思いが同時に存在する状態。
この矛盾が、心と体の両方に負担をかけていきます。
人生の甘さと糖質は似ている
私は気づきました。
人生の喜びや楽しみは、食べ物の糖質ととてもよく似ています。
どちらも、
・エネルギーになるもの
・満たしになるもの
・本来、必要なもの
です。
それなのに私は、
甘えることはダメ
楽しむことはダメ
と感じているのと同じように、
糖質はダメ
甘いものは悪
と考えていました。
心と体で同じことをしていた
つまり私は、
人生の甘さを制限する生き方を、
そのまま体にもしていたのです。
糖を「いらないもの」「受け取ってはいけないもの」として扱えば、
体もそれをうまく使えなくなります。
本当に必要だったこと
私は、糖質を制限すれば体は健康になると思っていました。
でも本当に必要だったのは、
制限することではなく、
自分の心を緩めることでした。
次回予告
では、
「受け取ることを許す」とはどういうことなのか。
私は糖質制限をやめ、
少しずつ“甘さ”を取り戻していきました。
すると、心と体の両方に変化が現れたのです。






