家事、育児、仕事「なぜ私だけ苦しいの?」の正体

― 親との関係が、今の現実をつくっている ―

「なんで私だけ大変なの?」
「私ばかり、苦労している気がする」

実はこの感覚、
幼い頃の親との関係が影響していることがとても多いのです。

「こうあるべき」を抱えて生きてきたかもしれません

・妻とは、母親とは、仕事では
 「こうあるべき」
・これをやり遂げないとダメ
・ちゃんとしていないと価値がない

そんな思いを、知らず知らずのうちに背負ってきたのかもしれません。

あなたのお母さんは、どんな人でしたか?

もし、完璧なお母さんだったとしたら

家事も仕事もそつなくこなし、
完璧主義だったお母さん。

その姿を見て育ったあなたは、
無意識のうちに
「母と競争」している可能性があります。

95点のテストを見せたら
「100点じゃないの?」
と言われた経験はありませんでしたか?

常に上を目指せさせられた。

そうやって育つと、
今度は自分で自分に喝を入れ、
限界まで頑張ってしまいます。

反対に「反面教師」で頑張ってきた場合

・だらしない母親だった
・家の中はいつも散らかっていた
・忙しくて構ってもらえなかった

だから
「私はあんな親にはならない!」
と、必死に頑張ってきたのかもしれません。

でも、反面教師で頑張り続けることは、
どこか仕返しのような生き方になってしまいます。

「なりたくない」と強く意識するほど、
皮肉にも、似たような苦しさを抱えてしまうのです。

同じことは、家庭でも職場でも起きます

自分が本音で思っていることが、現実をつくっていますから、

・家事に協力しない夫
・雑用を押しつけてくる同僚
・スマホばかり見ている上司
があなたの目の前に現われてあなたを苦しめます。

これらは、
子どもの頃に見ていた親の姿を、
無意識に重ね合わせて見ている可能性があるのです。

「苦行」から抜け出すための行動ヒント

◆「助けて」を口に出す練習
頼ることは、甘えではなく信頼しているからです。
「手伝ってもらえる?」からで大丈夫。

◆ 完璧をやめて「これで上出来」を増やす
料理が一品少なくても、洗濯が明日になってもぜんぜんOK。

◆ 自分のための時間を取り戻す
5分でいい。
コーヒーをゆっくり飲む、音楽を聴く、
コンビニに寄る。隠しおやつもアリです。

解決のポイント

「私ばっかり」と感じるのは、
「わかってほしい」「認めてほしい」という心のサイン。

だからこそ、
まずは自分が自分をわかってあげること。

涼しい顔で頑張ってきたあなたは、
周りからは
「そんなに大変だと思われていない」
だけなのです。

「やりたくなーーーーーい!!」
そう口に出していい。

あなたが楽になることで
誰かを困らせてしまうのなら、
その人に、あなたは尽くしすぎた
だけの話なのです。

「私ばっかり大変」「誰も助けてくれない」
そんな気持ちが先に出てきている方は、
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