片づけや断捨離の話題が続くと、
「捨てること=前向き」
そんな雰囲気になることがあります。
でも最近、私は少し違うタイプの人たちと出会うことが増えました。
捨てるのではなく、
活かす・直す・生まれ変わらせることを楽しんでいる人たちです。
ガラクタに命を吹き込む人たち
たとえば――
壊れたと思ったパソコンに別のOSを入れて再生させる人。
古い布や家具をリメイクして使い続ける人。
人が不要と言った物を、宝物のように扱う人。
彼らに共通しているのは、
「捨てる前に、もう一度見る」
という姿勢です。
私はこういう人たちと話していると、とても心地いいのです。
価値は、見る人によって変わる
ある人にとってはガラクタ。
ある人にとっては宝物。
これはきれいごとではなく、現実です。
おばあちゃんの服はダサいと言われて処分されそうだったのに、
孫の世代には「おしゃれ」に見える。
子どもの頃は価値が分からなかった物が、
大人になると愛おしくなる。
価値は固定ではありません。
価値観と一緒に動きます。
「今すぐ捨てろ」に違和感がある人へ
片づけの世界ではよく言われます。
・何年も使っていないなら捨てましょう
・いつか使うのいつかは来ません
・期限を決めましょう
これは有効な人もいます。
でも、苦しくなる人もいます。
なぜなら、
心の準備ができていない手放しは、自己否定になるからです。
捨てる行為が目的になると苦しくなる
本来、片づけは手段です。
暮らしやすくするため。
心地よくするため。
でも途中から、
「減らすこと」
「手放すこと」
「持たないこと」
が目的になると、苦しくなります。
これは心の世界でも同じです。
自分磨きは「減らす」だけじゃない
自分磨きというと、
・手放す
・やめる
・新しい価値観
に意識が向きがちです。
でももう一つあります。
育てる・直す・活かす・組み替える
こちらも立派な自己成長です。
モノのリメイクは、心の作業にも似ています。
心もリメイクできる
過去の経験。
傷ついた記憶。
思い込みのクセ。
それを「捨てる」のではなく、
意味を変えていく。
見方を変える。
使い方を変える。
位置づけを変える。
これは感情整理そのものです。
捨てるか、活かすかは選んでいい
捨てる道も正しい。
残す道も正しい。
大事なのは、
流行ではなく、自分の納得で選ぶこと。
あなたの本心が「よし」と言うかどうか。
そこが基準です。
整えるとは、自分との関係を整えること
物との関係は、
自分との関係に似ています。
雑に扱うか。
丁寧に向き合うか。
整えるとは、
減らすことではなく、
自分との対話を増やすことなのだと思います。
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欲は敵ではありません。整え方次第で味方になります。
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もしあなたが、
・手放すことが正しいのか分からない
・減らすほど苦しくなる
・整えたいのに迷ってしまう
・自分の基準が分からなくなる
そんな状態なら、
それは判断力の問題ではなく、感情と思考が絡まっている状態です。
感情整理カウンセリングでは、
「捨てる・残す」の前に、
気持ちと価値観を整理するところから伴走します。
