― 心のしくみ ―
無価値感とは何か
「私なんて、誰からも必要とされていない」
「どうせ相手にされない」
そんな気持ちが、ふと湧いてくることはありませんか。
この感覚は「無価値感」と呼ばれ、実は人間関係や出来事の受け取り方に大きな影響を与えます。
無価値感は、現実そのものではなく、心のフィルターによって生まれていることが多いのです。
無価値感がつくり出していた私の現実
「稼げない私は価値がない」という思い込み
専業主婦だった頃の私は、
「価値がないから外に出て稼がなければならない」
そんな前提を無意識に持っていました。
意見を持てなかった結婚と家の話
結婚が決まったとき、
「オレが貯めたお金で家を建てるのだから口出しするな」
そう言われ、望まない一戸建てが建ちました。
周囲から
「家を建ててもらえるなんて幸せだね」
と言われるたび、違和感と居心地の悪さを感じていました。
お金=価値という世界で起きていたこと
その後も夫は
「オレが稼いだ金だから自由だろ」
と言い、相談なく車を買い替えました。
その出来事の背景には、
「稼げない私は価値がない」
「価値がないから意見も尊重されない」
という、私自身の思い込みがあったのだと思います。
働く選択の裏にあった本当の気持ち
「価値を証明するため」に働いていた
「価値がないから働かなきゃ」
そう思ってパートに出ましたが、
本音は
「私だって稼げる」
「自由にお金を使いたい」
という気持ちでした。
時間・お金・自分の間で揺れていた
時短パートを選んだのは、
家のことも、子育ても、自分の時間も大切にしたかったから。
けれど、収入は少なく、
生活費や子どもの部活費でほとんど消えていきました。
「お金が欲しい」
「でも、ゆっくりする時間も欲しい」
この葛藤こそが、私を一番疲れさせていたのだと、今はわかります。
心のしくみ:色つきメガネの話
私たちは「色メガネ」で世界を見ている
心の奥には、誰もが「色つきメガネ」をかけています。
その色によって、同じ出来事でも見え方は変わります。
「自分には価値がない」というメガネ
このメガネをかけていると、
褒めてもらっても「どうせお世辞でしょ」と素直に受け取れず
小さな出来事が「やっぱり私は…」と自信のなさに繋がります。
これは性格ではなく、心のクセです。
無価値感をやわらげる視点
どんな色のメガネをかけているかに気づく
赤いメガネなら、世界は怒りに満ちて見えます。
緑のメガネなら、穏やかな景色が広がります。
「価値があるか・ないか」も、
実はメガネの色で決めているのです。
価値は証明するものではない
価値は、稼いだから生まれるものではありません。
存在そのものに、すでにあります。
「私は価値があるから、稼げる」
この順番を、何度も自分に伝えてあげてください。
無価値感が出てきたときの関わり方
否定せず、気づいて、受け止める
また無価値感が出てきたときは、
「今、そう感じているんだね」
と、自分に声をかけてあげてください。
正そうとしなくていい。
前向きにならなくてもいい。
ただ、気づくだけで十分です。
無価値感は「古い服」
無価値感の多くは、
子どもの頃の体験で身についた古い思い込みです。
それは、今のあなたにはもう合わない服。
少しずつ脱いでいけばいいのです。
認められるから価値があるのではなく、
価値があるから、愛され、愛を与えられる。
その前提に、静かに戻っていきましょう。