肌寒い日は温かいコーヒーが飲みたくなりますね。
私はよくブラックコーヒー、あるいは生クリームを入れたコーヒーを飲みます。
コーヒーが好きで毎日、4-5杯は飲んでいるので、いろいろ調べてみました。
今回は、コーヒー(カフェイン)と血糖値について考えてみます。
コーヒーは血糖値を上げる、下げると両極端な見解がありますが、もう少し詳しく見てみましょう。
コーヒー・浸出液100g中には、
・エネルギー(kcal) 4.0
・たんぱく質(g) 0.2
・脂質(g) 0.0
・炭水化物(g) 0.7 ※食物繊維(g) 0.0
・カフェイン60mg
が含まれています。
調べてみると、結構沢山、コーヒーと糖尿病の研究がありました。
成分表からみると、コーヒー1杯が約150gとして、1回の糖質量は、1.05gと少量ですので、糖質そのものによる血糖値への影響は少ないです。
一方、コーヒーにはカフェインが入っています。
「カフェインが血糖値を上げる」という報告が、医学雑誌「Diabetes Care」2008年2月号に掲載されました。
糖尿病患者10例を対象にした小規模な研究です。
対象者に1日4杯分のコーヒーに相当するカフェインを錠剤で摂取させたところ、血糖値が8%上昇したとのことです。
この研究は、24時間の短期間の血糖値をみたもので、長期間ではありません。
また、カフェインは錠剤で、コーヒーそのものとは違います。
さらに、極めて少人数なので、研究としての価値はボチボチです。
コーヒーと糖尿病に関する大規模研究を三つ紹介します。
◆1. 2002年のLancet誌に、1日7杯以上コーヒーを飲む人は、1日2杯以下の人よりも、糖尿病の発症率が5割少ないという報告が掲載されました。オランダで実施された、男女1万7000人を7年間追跡した研究です。
◆2.「Annals of Internal Medicine誌1月6日号、2004年」に米国の大規模コホート研究結果が掲載されました。
男性4万人、女性8万人を最長18年間追跡し、コーヒーを1日6杯以上飲む人では、2型糖尿病の発症率がコーヒーを飲まない人より大幅に低い。
一方、カフェイン抜きコーヒーを飲む人では、2型糖尿病の発症率が飲まない人より低いものの“予防効果”は通常のコーヒーほどではない。
という内容です。
2型糖尿病の予防には、カフェインが有効な可能性が高いと、研究グループはみているそうです。
◆3.
米医師会雑誌Journal of American Medical Association(JAMA)
2004年3月10日号に掲載された、
前向きコホート研究「Uppsala Long itudinal Study of Adult Men(ULSAM)」
というものがあります。
スウェーデンのUppsala大学公衆衛生・介護学部のJohan Arnlov氏らの研究グループによるものです。
これには、コーヒーの飲用に関する記述があり、2型糖尿病患者でない936人のデータを分析対象としています。
その結果、コーヒー摂取とインスリン分泌量には、関連性が見られませんでした。
これら三つのオランダと米国とスウェーデンの大規模研究では、コーヒーおよびカフェインが、糖尿病に対して良い方向に働くことを示しています。
コーヒー党の私としては一安心ですヾ(^▽^)
研究としては[10人で24時間の研究]に対し、三つの大規模研究のほうがはるかに価値が高いのです。
結論です。
カフェインは、ごく短期的に血糖値上昇作用が少しある可能性は否定できません。
しかし、カフェインを含む食品の代表であるコーヒーは、日常的な長期的な摂取により、2型糖尿病発症のリスクを低減させることが、複数の疫学的調査で確認されているので、安心して、コーヒーや緑茶などを飲んでよいと思います。
なおカフェインを1日200~300mg以上摂取した場合 個人差はありますが、不眠・動悸・いらいら・頭痛・振戦・神経過敏などのカフェイン過剰症状がでることがありますので、コーヒーの飲みすぎには要注意ですね。( ̄_ ̄|||)
なおカフェインを含む飲料には、コーヒー以外にお茶がありまね。
以下、ご参考まで。
**福岡市薬剤師会のサイト
http://www.fpa.or.jp/library/kusuriQA/50.pdf
飲料別カフェイン含有量
滲出液100ml中
玉露 160mg
煎茶 20mg
番茶 10mg
ほうじ茶 20mg
釜炒り茶 10mg
玄米茶 10mg
ウーロン茶 20mg
紅茶 30mg
コーヒー 60mg
麦茶 0mg
10月1日は全日本コーヒー協会が定めた
コーヒーの日です。
私は若い頃コーヒーが飲めませんでした。
結婚して子育てに疲れていた時、家に呼んでくれた先輩ママ友さんが
行くたびに淹れてくれたのがコーヒーで
(飲めないって言えなかった・・(^^;))
いつしか美味しいと思うようになりました。
今では朝夜ほっと一息したい時、食後に毎日
飲んでいます。
コーヒーはカフェインが入っているので
あまり飲まない方がいいっても聞きますが、本当のところは
どうなんでしょう?
最新の研究をまとめてみます。
コーヒーで老けるなんて古い!アンチエイジングにも健康にもいい成分がたくさん
コーヒーの主な成分の働き
1精神を安定させてくれる成分
2コレステロール値を改善してくれる成分
3体内の解毒を助けてくれる成分
4集中力ややる気を上げてくれる成分
ひとつずつ説明します
1.精神を安定させてくれる「クロロゲン酸」
コーヒーにはポリフェノールの一種「クロロゲン酸」という成分が含まれています。
焙煎された時に出るコーヒー独特の香りは、このクロロゲンの作用によるものです。
コーヒー好きな人は、香りが漂ってくるだけで癒されると思いますが、
クロロゲン酸にはアロマテラピーの作用があり精神安定に一役かってくれています。
クロロゲン酸はアンチエイジングにも効果的で
コーヒーを毎日2杯以上飲んでいると、シミを抑制してくれるというデータ
があるのだとか。
2.コレステロール値を改善してくれる「トリゴネン」
トリゴネリンは、コーヒーの生豆に最も多く含まれるアルカロイドです。
アルカロイドとは天然由来の有機化合物の総称のこと。
つまりトリゴネリンとはニコチン酸のことであり、ビタミンB3と同じです。
トリゴネンが加熱するとニコチン酸に変化するのです。
ビタミンB3は、脳のエネルギー代謝に重要な働きをしてくれて
脳の老化、アルツハイマー型認知症を予防する効果があるという
研究結果が出ています。
血中のコレステロール値を改善する効果もあります。
発がん性物質を小さくする効果やがん予防によいのだそうです。
3.体内の解毒を助ける「リン酸カリウム」
コーヒーは利尿作用が働くと言われているのは
リン酸カルシウムの作用によるものです。
排尿、排便、発汗作用が高まるので老廃物を体外に排出させます。
すると体内で唯一解毒をしている臓器「肝臓」の負担が減り、
コーヒーは肝臓の病気を軽減すると言われています。
4.集中力がアップする「カフェイン」
カフェインは脳が興奮状態になって眠れなくなる。と、
あまりいいようには言われてきませんでしたが、
カフェインには皮膚細胞を修復する働きがあります。
研究の結果近年では体に害を与えることはないということです。
コーヒーは体によい飲み物だったんですね。
コーヒーを毎日飲むことは、アンチエイジングにもダイエットにも
役立っているということです。
さらに、
コーヒーは病気は予防にもなる
昔はコーヒーは害のある飲み物と言われたこともあったけど、
最近では日本人に多い三大死因となるがんや心臓病、脳卒中のリスクを
減らして寿命を1割のばすと言われているのだとか!
コーヒーを飲むことで脂肪肝の発生を抑えることができます。
(日本コーヒー文化学会理事 岡 希太郎先生)
コーヒーがもたらすアラフォーアラフィフ女性に嬉しい作用
●アンチエイジング=毎日2杯以上飲むことで活性酸素を減らし、シミ・シワを予防
●ダイエット=クロロゲン酸が内臓脂肪を燃焼を促す
●リラックス=副交感神経に作用してリラックス効果
●病気予防=肝臓の解毒作用を促す
●覚醒作用=カフェインがやる気や頭をすっきりさせる
ストレートor砂糖、ミルクを入れた時の効果の違いは?
コーヒーの淹れ方によってクロロゲン酸の抽出量が違います。
インスタントや缶よりも自分でドリップしたほうがたくさん抽出されます。
カフェインの量はどちらも変わりはありません。
砂糖やミルクをいれても効果が薄れることもありません。
ただ、カロリーや糖質のことを考えると糖分は控えたほうがいいですね。
ストレート、カフェオーレ、エスプレッソ、ソイラテなど、
おいしく淹れたコーヒーにお好みの食材をあわせて飲む事が
できます。
最も効果的なコーヒーを飲む時間は?
コーヒーの効果をより引き出す飲む時間とタイミングがありました~♪
運動前に飲むとコーヒーに含まれるカフェインとクロロゲン酸が内臓脂肪や
皮下脂肪を燃焼させます。
朝すっきりした時は、カフェインの覚醒作用で血流もよくなり
持続力は3、4時間持ちます。
食べ物の消化を促したい時は
食後に飲めば胃酸の分泌か活発になり消化を助けます。
アルコールを飲んだ後は肝臓の働きを助け
二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を促進させます。
カフェインはストレスに対抗して
脳の神経を正常に保つ役割をするので、一日のうちに
数回は寛ぎのコーヒータイムを設けたいですね。
コーヒーを飲んでいる人はうつ病になる
確立が低いとも言われています。
糖の吸収を抑えるたい時や食べ過ぎを予防したい時は、
食前にコーヒーを飲むと満腹感が持続します。
◆効果的に飲む時間◆
ダイエットしたい時 | 運動前に飲むと脂肪燃焼させる |
---|---|
朝の目覚め、集中力あげたい | 覚醒作用は飲んで3,4時間くらい持続 |
食べ物の消化を促したい | 食後に飲むと胃酸の分泌を促す |
アルコールを消化したい | 飲酒後に飲むと二日酔いになりにくい |
リラックスしたい | 引き立ての豆の香りを楽しみながら飲むとよい |
糖質制限中 | 食後より食前に飲む方が満腹感が出る |
コーヒーの飲み方まとめ
どの飲み方が効果的? | インスタントよりドリップ。香りにも違いが出る |
---|---|
一日の適正量は | 健康な人で3~5杯 |
カロリーは何kcal? | 1杯で4kcal |
コーヒーは胃が荒れる? | 胃酸過多でなければ心配なし |
いつ飲むの効果的? | 朝の飲めば目がぱっちり覚め収集力が高まります。脂っこい食事の後は胃酸の分泌を促します |
美味しいドリップコーヒーの淹れ方
1.お湯を沸かします。一度沸騰させて
お湯のぶくぶくが収まった頃、95℃が適温です。
2、フィルターをドリッパーにセットします。
フィルターは底と側面のつなぎ目のところを互い違いに折ります。
フィルターを少し湿らせるとドリッパーにフィットします。
3、コーヒーの粉を入れます。
1杯分10g~15g
4コーヒーに3回に分けてお湯を注ぎます。
⓵少量のお湯を入れて20秒ほど蒸らします。
⓶蒸らしたら次に80ccほどをゆっくり静かに上から垂直に
注ぎます。
➂上から2/3ほど落ちたところへ20CCほど足して調整します
残ったコーヒーと出がらしの利用法
せっかく淹れたのに残ってしまうことがありますよね。
家族がコーヒー党だと出がらしもたくさんです。
◆そんな時はこんな再利用でどうぞ◆
●コーヒーゼリーなどお菓子作りに
●カレーを作った時、なんだかコクがないな、と思ったら
コーヒーを大さじ1ほど入れるとカレーにコクがでます
●コーヒーの出がらしには油分が残っているので、乾燥させて
針山の中に綿の代わりにいれると、針が錆びません。
●消臭に。出がらしを乾燥させてガーゼに包んで、下駄箱、ゴミ箱
などに置くと消臭効果があります。
●来客の前に。来客の予定がなくても
家の居ると、家の中のニオイは案外気が付かないもの。
来客の予定がある時、コーヒーを淹れておくと
コーヒーの香りでお部屋の臭いが薄れます。
まとめ
まだまだコーヒーの美容効果や病気予防効果は知られていないようですね。
知っていても、半信半疑の人も多いみたいです。
がぶ飲みはダメですが、適量なら香りに癒され飲めば
アンチエイジングにも病気予防にも
なる最高のし好品ですね。