ネットでこんまりさん(近藤まりえさん:片づけコンサルタントで人生がときめく片づけの魔法の著者)のインタビューを読んでいて、ちょっとびっくりしました。
インタビュアーの「物欲はありますか」と言う質問に、「私はミニマリストではないので物欲はあります」と答えてあったんです。
ミニマリストは解脱や悟りの境地にいかないとなれないものだろうと思っていました。ミニマリストじゃなくても、モノを捨てることを推奨しているコンサルタントの方はみんな厳選したもの(こんまりさんはときめくもの)のみで部屋を整えてあるイメージがあったので、物欲があると言う言葉は意外でした。
物欲があるから励みになる
そうか、逆に『ときめく』ものがそれなりにあるということは、物欲はあるということですね。
椅子もテーブルもないとか、ベッドもない、とか。自分一人で暮らしていないとミニマルな暮らしは本当に無理です。一人でも、仙人マインドにならないと難しいです。
物欲はあってもいいものですよね。欲って生きる力だと思うのです。仕事への意欲もわいてくる。食欲、性欲、睡眠欲。これが人間の三大欲求と言われます。どれも人それぞれに欲の優先順位が違います。
問題なのは物欲は、あまりに高いと経済的に破綻します。家の中も片づけ難民になるってことだと思います。
日本は消費国家なので、モノやサービスを買いたくなるような宣伝やCMがたくさんありますよね。期間限定とかご当地〇〇とか、お菓子などの加工品も「また食べたくなる」様な依存性のある味付けが研究されて販売されています。
閉店間際のスーパーで半額シールが貼られると、考えてもいなかったのに、急に食べたくなる(買いたくなる)とか、衝動的に買いたくなることがたくさんあります。値下げ=欲しかったわけでもないのに、つい買ってしまいますね。
でも、ときめくかそうでないかの基準をもっていれば、物欲はあっても厳選された、自分だけのお気に入りや本当に欲しいもを手に入れることができて、堂々と「私、物欲あるんですよ」と言えるのだと思います。
片づけもモノを買うのも自分に正直にならないと、罪悪感が膨らむばかり。
結局は「まずは要らないモノを捨てて見よう、手放してみよう」と暮らしの中から出来るだけモノを無しにして、捨てて後悔したり、意外と無くて平気なんだとわかったりを繰り返す。
それを繰り返していくことで本当に大切なものに自ら巡り合っていくチカラのようなものができるんだと思うのです。
ときめく、と言う言葉から乙女のキラキラした片づけ法かと思っていましたが、やってみる価値はある片づけ術だと思います。