50代の暮らし

子供の頃の記憶が子育てをつらくしている

若い頃、しつけのできていない母親を見て腹が立ちませんでしたか?

例えば、子供が電車の中で騒いでいるのに注意しない母親をみて。

例えばスーパーでお菓子を買ってと駄々をこねている子供を叩いて黙らせようとしたり。

レストランで食べ散らかしている子を叱れない親がいたり。通りすがりの大人に失礼なことを言っても親が子供をたしなめなかったり。

そんな母親をみて、若い頃のあなたは

「私だったら、もっと上手に子育てをするのに」とか

「もっと優しく子供に話しかけるわ」
「子供の目線までしゃがんで、目をみて」なーんて思ったことはないですか。

私はありますよ。若かりし頃、こんなガミガミ怒る親にはなりたくないなーって。なるはずはない、と思っていました。

この、「フツウはこう育てるよね」という一般の子育て論に縛られて、自分の子育てが始まるとつらくなる事があります。

理想の母親像を作ってしまっていて、そうなれていない自分はダメな親だと自分を責めているのかもれません。

昔つくられた理想像が今の子育てをつらくしている

母親とは、こうあるべきという記憶を思い出してみるといいです。

親としてこうあるべきは、だから子供もこうあるべきと縛っていて、

そのルールからはみ出ると、ダメな母親だ、この子は悪い子だ、になってしまいますね。

親はこうあるべきは、主に子供頃に自分の親から植え付けられていることが多いです。あと、学校の先生などから。

自分が子どもの頃、お母さんは仕事で帰りが遅くて、帰宅してもイライラしていた。ご飯はお惣菜ばかりだった。

こんな記憶が心の底に残っていると、どんなに仕事で疲れていても自分は子供(家族)のために食事を作らないといけなくなります。

もし、若い頃に見た、しつけのできていない母親や
家事は手抜きくせに、忙しいと言って遊んでくれなかった母親の記憶があるなら、

このひとたちも、悩みながら子育てをしていたんだろうな、

疲れていたのにご飯の用意をしていたんだ、
今の自分と同じだ、と見方を変えることで、

自分のダメ母親ぶりを解放できて、ふっとラクになることがありますよ。

過去のこのひと母親失格だ~と感じた事をイメージで思い出して
その方たちに「毎日大変だね「頑張ってるね」と、声に出して(つぶやくだけでもいいので)労ってあけてください。

過去に作られた理想像が、今の自分を苦しめているのです。

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