ネットフリマで甲子園の土が売られています。
テレビニュースでもこのところ取り上げられています。
ようやくベスト8が出そろい
高校野球が佳境に入るに従い、
品数が増えたように感じます。
事務局によると、ルールにのっとっていれば
出品は法にふれるものではないのだそうです。
でも多くの方は、何かモヤモヤくるのではないでしょうか。
甲子園の土について調べてみました。
Contents
甲子園の土は毎日搬入されている
甲子園の土は黒土と砂とブレンドしたもので、
全国から良質のものを集めて競技をしやすいように1年かけてブレンドされているのです。
・黒土の産地
岡山県日本原、三重県鈴鹿市、鹿児島県鹿屋、大分県大野郡三重町、鳥取県大山 などの土をブレンドしている。(毎年決まっているわけではない。)
・砂の産地の変遷
甲子園浜及び香櫨園浜社有地 ~ 瀬戸内海産の砂浜 ~ 中国福建省
黒土と砂の割合
春は雨が多いため砂を多めに、夏はボール(白球)を見易くするために黒土を多くブレンドされています。
主にシーズンオフ中に、約1年近くかけて
プレーする選手のためにブレンドに手間暇を重ねられていたのです。
甲子園の土を初めて持ち帰った人
敗れた選手たちがシューズ入れに
甲子園の土を書き集めている姿、ぐっときますね。
この、甲子園の土を最初に持ち帰ったのは川上哲治氏なのだそうです。(所説ありますが)
川上氏は熊本県立工業学校時代に甲子園に出場するも決勝戦で大敗(1937年、23回夏の大会)。
そこで甲子園の土をユニフォームのポケットに入れ持ち帰ったと言われています。
選手にとって甲子園の土とは
全国の高校球児にとって甲子園とは晴れの舞台。
甲子園に出場することは高校生野球の集大成と言えます。
甲子園のマウンドに足を踏み入れることができるのは県に1校のみ、(100回大会は2校の県もありました)です。
それだけ、特別なことなのです。
3年生はもう二度と全国高校野球夏の大会を経験することはできません。もっとこのマウンドで野球がしたかった。。
そんな悔しさもあるでしょう。
後輩たちには、また来年も戻ってきてほしい。そんな願いを込めて持ち帰るのかもしれません。
負けた選手たちはどんな思いで持ち帰るのか
来年も絶対にこの地に戻ってくるぞ、という想いや
今までお世話になった方々に、
甲子園の土を記念に持ち帰りお礼として配るのだそうです。
戦いが終わって、お世話になった人に配られているのでしょう。
上尾高校時代に甲子園に出場された
越川敏明(50代)さんは
職場の棚に甲子園の土は瓶にいれ、飾ってありました。
越川さんによると
仕事をやっている時も元気をもらっている
ふつうの土だが、甲子園の土はお守りであり、自分への活力。
想い出が(ネットフリマで)売られてしまうのはどうかな。
このように、テレビでのインタビューでおっしゃってました。
実際に苦しい練習をして甲子園の土を踏んだ方の言葉には重みがありますね。
高野連の見解は
この日のために、一生懸命に練習して青春をかけた球児たちの想いがこめられている「甲子園の土」。
甲子園の土は、彼らしか持ち帰ることができないのです。
それに値段がつけられ売れるということは・・。
一生懸命戦ってきた球児のことを考えてほしいものだ、と
コメントがあったようです。
甲子園の土・まとめ
連日熱闘が続く高校野球ですが、
選手たちの活躍を横眼に
今日もまたネットフリマには甲子園の土が続々と売られ、また誰かに買われています。
売りたい人がいて欲しい人がいる、ただそれだけのことかもしれませんが、
高校球児の汗と涙の結晶に値段がつけられることをあなたはどう思いますか。