ICUに戻ると、また手術前のベッドに移らないといけません。
しかし、今度は難しいのです。首を動かすことなく
ベッドに移らないといけません。
看護師さんの負担にならぬよう、
気持ち意識して看護師さんに体を任せました。
点滴の針はまだ刺されたままです。
看護師さんは手際よく、
「ここに、ティッシュ置きます」
「右手のここにナースコール置いてますから」
「使ったティッシュはここに入れてくださいね」
と、ベッド柵にビニール袋を貼り付けて簡易ゴミ袋をつくってくれました。
首を動かせないので、横目でチラみできる手元近くに置いてくれました。
手術直後のICUでつらかったこと
①胸がムカムカして吐き気が時々襲ってきたこと
②体が火照ってやたら暑かった。アイスノンで頭を冷やした
③とにかく痰がやたら上がってくる
④なんと言っても体(首)を動かしちゃだめなんで
体位交換も看護師さんを呼ばないといけなかったこと。ナースコールは気が引けて見回りに来られたときにお願いした。
⑤首がコリ固まって首が痛くて眠れなかったこと
④痰を何度も取っていると、口の周りが自分の唾の匂いで臭くなったこと。
実は首の傷はそう痛くはなかった。中には痛み止めの薬を飲む人もいるらしいが、私は
首に違和感がある程度で、(ここ手術したんだよな)とふと思うくらい。
頭にアイスノンを当てながら天井をみてると
夫がICUに入ってきて面会となった。
手術は1時間くらいで終わったこと
取り出した私の甲状腺をナマでみせてもらったとのこと
「鶏レバーみたいやった」だそうです。
その鶏レバーは半分に切開されて、さらに中に腫瘍みたいのが入っていて
それも半分に切開されていたそうです。
私はまだ麻酔で寝ていただろうし、
取り出されたレバーはホルマリン漬けにされて
検査に出されたらしい。
私の臓器をナマで見たのは夫だけだ。