潜在意識

子どもの病気の陰に隠れた「母の心のSOS」

子どもの病気が続くとき、母親の心に何が起きているのか?

子供が病気だと周りから

「大変ね、よく頑張ってるね~とねぎらってもらって安心する」
「子どもが病気のときだけ、周りが優しくしてくれる」
「看病している自分に、価値がある気がする。頑張り屋のお母さんだと思える」

無意識にそんなことを思っていることがあります。無意識にです。
それは決して“おかしなこと”ではないです。
実際本当に頑張っているのですから。

だけど、上記のような思いがふっと
よぎって、そうかも?と思うなら

本当は、心が助けを求めているサインかもしれません。

代理ミュンヒハウゼン症候群(母親)とは?心理的な背景を解説

代理ミュンヒハウゼン症候群は

母親などの養育者が、健康な子どもを「病気のように見せたり」
「わざと病気にさせて、不要な治療をさせたり、甲斐甲斐しく看病して
周囲から心配や同情、注目を得ようとする心理状態を指します。

これは、医師の慎重な診断で下されるもので、シロウト判断ですることはいけませんが、心(脳)の中ではこのようなことが起きてると言えます。

多くの場合、母親は「わざと子どもを傷つけたい」と意図してやっているわけではありません。
その根底には、強い孤独感・承認欲求・愛されたいという心の飢えが存在していると考えられます。

つまり、「子どもを病気にする母親」ではなく
「自分の心の傷が癒えないまま、子どもを通して助けを求めている母親」と言えるのです。

母親も病気?〜代理ミュンヒハウゼン症候群の裏にある“本当の苦しみ”

この問題を理解するために欠かせないのは、
母親自身に心の病気や心理的なトラウマを抱えている可能性あるということです。

たとえば

うつ状態や強い不安感、劣等感がある
子どもの頃に虐待・ネグレクトなどを受けて心に傷がある
「自分は価値がない」と思い込む無価値感

これらの感情が積み重なると
「子どもの病気を通してしか、他人とつながれない」という心理的な依存が生まれることがあります。
周りの人(医師)からは、なんて健気な親なんだ、子供のことに熱心なんだと思われます。

つまり、母親の心もまたSOSを出しているのです。

心理カウンセリングで回復できる?心の傷を癒やすには?

はい。心理カウンセリングはとても有効です。
ただし、「治す」のではなく、時間をかけて心の傷を癒すことになります。

カウンセリングでは、次のようなテーマを丁寧に扱っていきます。

幼少期の「愛されなかった」記憶やトラウマはなかったか?
「頑張らなければ愛されない」という思い込みをつくった出来事はなかったか?
他人への過剰な気配り、自己犠牲の思考パターンを大人になった今も持っていないか?

こうした心の根っこを見つめながら
「私は存在するだけで愛されていい」
「私は価値がある存在だ」という感覚を取り戻していくのです。

大変、深層心理を深掘りするセッションになるので
信頼できるカウンセラーと共に、ゆっくりと回復の道を辿るようにしてください。

誰も悪くない。心が助けを求めていたのです。

まとめ

代理ミュンヒハウゼン症候群は“心の救済を求めるサイン”

代理ミュンヒハウゼン症候群は、母親の「心のSOS」
背景には孤独・トラウマ・承認欲求など深い心理的要因があるでしょう

治療はできませんが、自己肯定感と安心感を取り戻すことができる
ことはできます。

心の奥にある「誰かに見てほしい」という想いを、
安心できる場所で受け止めてもらうこと
それが、回復の第一歩です。

あなたは、もう頑張りすぎなくて大丈夫。
「助けて」と言っていいのです。

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