■ なぜマザコンに育つのか?
家庭環境が影響していることが多く、
いくつかの要因が考えられます。
「マザコン」という言葉は日本独特の表現で、母親に過度に依存したり、精神的に自立できていない男性を指す場合が多いです。心理学的に言うと、母親との関係性が強すぎて大人になっても母子分離が十分にできていない状態ともいえます。
マザコンに育つ要因
母親の過干渉
子どもの生活全般を細かく管理し、本人の意思より母親の意向が優先され続けると、子どもは自立心を育ちにくくなります。
母親が子供の事が心配のあまり、自分の監視下に置いてあれこれ口を出してきた可能性があります。
父親が不在である。父親が子育てに介入しない、介入させない
父親としての存在感を発揮できないと、母親に依存する割合が増えます。
赤ちゃんは誰かが世話をしないと、生きていけません。
おっぱいをあげたり、ミルクを飲ませたり、おむつを替えるのは
主に母親であることが多いです。どうしても、母親との関係が密になります。
さらに父親が育児に協力的でなかったり、※母親が父親を子供に寄けさせなかったり、
父親が仕事で家にいる時間が少ないと、父親としての存在が薄れてしまいますね。
※出産したばかりの女性は、わが子の命を守る防衛本能が働き、
父親でも「敵」と無意識に思ってしまい、赤ちゃんから距離をとらせてしまうことがあるのです。それが続くと
男も育児に参加しづらくなります。
一人っ子や長男にありがち
特に「大事に育てられる」環境では、母親との距離が近くなりやすいです。
それは、母親が子供の将来に対する、不安感のせいかもしれません。
最初の子供だったらなおのこと、慣れない育児に正解を求め、子育ての不安から手をかけてしまう場合がおおいのです。
母親が精神的支えを子どもに求める場合
配偶者との関係がうまくいっていないと、母親が息子に「夫の代わり」を求め、依存していことがあります。
お母さんが子供に、お父さんの愚痴をいったりすると、
子供は「自分がお母さんを守ってあげなきゃ」
「お母さんの気持ちを分かってあげなきゃ」と、よけいに母親と息子の精神的距離が縮まります。
■ マザコンと優しさは紙一重
日本では「マザコン=悪い」と思われています。母親を大切にする気持ちは良いことです。ところが昨今は
母親を優先しすぎて恋人や配偶者との関係に支障が出て問題になることが増えてきました。
↑この状態は、奥さんと母親とで、夫(息子)を取り合っているんですね。
ところがいかんせマザコンなので、妻より母親の言うことを優先して、妻の意見は受け入れないのです。
それは妻が夫を姑に取られた状態です。これでは、夫婦関係にひびが入りますね。
まとめると、「マザコン」は育った家庭環境や親子関係が大きく影響しています。
マザコン夫に悲しい思いをさせられている方、
夫の生育歴を理解をしつつ、「嫌なことは嫌」「これは自分たちで決めようよ」など
気持ちが伝わるといいですね。