起床が早いのできっと彼の中では午後4時というのは、「夜」なのかもしれません。
今日も午後4時には風呂を沸かしておられた。どうかするとお昼頃に沸かすことも。
なぜ、こんな時間にお風呂を沸かす夫になったのかは、
退職して悠々自適に昼の入浴を楽しんでいるのではありません。
午後4時に息子のために風呂を沸かす夫
理由は息子が夜勤だからです。明け方帰った息子が
昼すぎに起きた時に風呂に入れるように沸かしているのです。
今日は「入るか?掃除しているからすぐ沸かせるぞ」と
起きてきた息子に言っています。今日は休みなので夜の出勤はないんですけどね。
やさしい父親です。退職してさらに優しくなりました。
必ずあった、子供の頃の「私にとっての理想の親」
ところで、子供の時に親にやってもらえなかったことを、
自分が親になってわが子にやってあげる、ということがあるのを知っていますか?
例えば、うちは共働きで学校から帰ってきたら誰も家にいなくて寂しかった。
だから私は子供に「おかえり」が言えるように家にいる。子供には寂しい思いをさせたくないとか、
うちは門限があって、ちょっとでも遅くなると
家にいれてくれないくらい厳しかった。だから自分の子供には門限なんて決めないで自由にさせている。
子供の頃に満たされなかった事を、自分が親になってわが子には満たしてあげたいと思っているものなんです。
自分の親も悩みながらも私を育てていたんだな、と思ってみるといい
これは(私の親は子供の気持ちがわからない人だったけど)私は子供の気持ちを優先できるやさしい親であらねばと思っているのです。この思いが強すぎると
「本当は家にいたいけど、私が仕事を辞めたら経済的に無理。子供に寂しい思いをさせて働く私はなんてダメな親なの」と自分を責めるようになったり、
子供を自由にさせ過ぎて、時間が守れない子になったり、夜遊びをするような子になったり、どうせうちの親は怒らないからと、好き勝手するような子になるかもしれません。
自分の親のやり方を否定しているので、親とは違う接し方で子育てするのですが結局は子育てで苦労します。自分の親のやり方を無意識に否定してきたので気づいていないだけなんです。
子育ては大変。つらい。子供なんて産むんじゃなかったというくらい、子育てが嫌になっているなら、
子供の頃、親にもっと〇〇して欲しかったのに~
いつも〇〇でいて欲しかったのに~
お姉ちゃんにはおもちゃを買ってくれたのに、私には・・
などと思っていなかったか、考えてみるといいです。
子供は自分だけいっぱい可愛がってほしい、お母さんになんでもやって欲しい、言うこときいて欲しいと願っているものです。でも、親からすると、とてもそんなことをしていたら身が持ちませんししつけもできません。お金も足りなくなります。やってあげたくてもあげられないことがたくさんありますよね。
子供は私にとっての「完璧な親」であってほしいと思うものなので、子供の頃に出来た「思考の型」を知らず知らずのうちに大人になった自分にも当てはめてしまいます。
だから肩ひじ張って子育てしてしまうんですよね。疲れますよね。
わたしも子育て真っ最中の時代に、こんな心のしくみを知っていたらもう少し楽しんで子育てできただろうなと思っています。
子育ての悩みは自分の親をどうみてきたかによります。
子供にあれこれ、マメに何でもやってあげている夫をみて、
亡き舅(夫の父親)も子供にはマメだったんだろうなと思い、ちょっと書いてみました。