やる気を失っていた夫が動き出した理由|家庭菜園と無価値感の関係

定年退職後、気が抜けて気分は隠居生活だった夫。
朝からテレビ三昧だったのですが、

ここ数日は朝起きてテレビをつけるものの
朝食後には消して、「水をやってくる」と外にいくようになりました。

気候もよくなってきたからだと思います。
少しずつ、生活が動き始めています。

定年退職後はやる気が出なくてあたりまえ

夏野菜の苗を植えたので
朝の水やりと草むしりやってくれています。

とりあえずヨカッタ。日課になるものができて。


家庭菜園は何年も前からしていましたが、
仕事があるとどうしても手が回らず、

野菜も思うように育たなかったのです。

定年は「社会とのつながり」が切れるタイミング

定年退職は、
ただ仕事を辞めるということではなく、

役割を失うタイミングでもあります。

毎日やることがあった状態から、
急に何もなくなる。

これは想像以上に、
心に影響が出るものです。

夫が動き出したきっかけ


それは・・
孫の存在です。

孫に新鮮な野菜を食べてもらいたくて
家庭菜園を頑張り始めたみたいです。

今年は安納芋と紅はるかも植えました。
「数年したら一緒に芋ほりしたいね」
お嫁さんも喜んでくれて
未来に向けてやる気が出てきたみたいです。

他県に嫁いでいる娘からも
「収穫楽しみにしてる。夏野菜が採れたら送ってね」
って励まされたみたいです。

妻があれこれ心配するより
娘や孫の存在が
夫のやる気を引き出した様です。

無価値感は「役割の喪失」から生まれる

時間ができたから元気になった、
というよりも

“必要とされる感覚”が戻った

これが大きかったように見えます。

それから、
「自分には価値がない」と感じることは、悪くはないと
思いました。

だからこそ、
本当は何がしたいのか?
何をしたかったのか?
自分が得意なことは?
今やれることは?

自分への問いかけができるからです。

手続きに追われる現実もあった

ところで、退職後すぐにのんびりできるかというと、そうはいきません。
夫も、役所やハローワークへ出向いたり、
電話で問い合わせたりと、手続きに追われていました。

国民年金への切り替えを予定していましたが、
前年度の収入を基に計算されるため、保険料が高額に。
そのため、退職後も会社の社会保険を継続できる「任意継続被保険者」の制度を利用することにしました(最長2年間)。

当然ですが、定年退職をすると、
会社が代行してくれていた手続きを
自分でしなくてはなりません。

住民税も給与からの天引きではなく、自分で納める形に。
その納税額の多さに、夫は落胆していました。

退職後の手続きの複雑さは、
そばで見ていても大変そうでした。

趣味に打ち込む余裕なんてすぐには持てなかったのです。

ようやく手続きが一段落して、
少しずつ時間にも心にもゆとりが出てきた
というのが実際のところです。

ようやくそれが一段落して、
少しずつ“余白”ができた。

そのタイミングで、
家庭菜園に向き合えるようになったのだと思います。


無価値感から抜けるきっかけは、特別なことじゃない

夫にとってそれは、畑でした。

何か大きなことをしなくても、

・水をやる
・育てる
・誰かに届ける

そんな日常の中で、

少しずつ「自分がここにいる感覚」が
戻ってきたように見えます。