猫が急に粗相をするなど、人間にとって困ったことをする理由。
それはストレスです。
猫は元々、こだわりが強い性質なので、
何かのきっかけでストレスを感じやすいです。
これはストレスかな、と人間にもわかるサインがあります。
Contents
猫の行動でわかる、ストレス
1.トイレ以外の場所でおしっこをする
2・壁などにスプレーをする
などがあります。
ストレスの原因を知らないと困った行動は治まらない
考えられる原因
●引っ越しやリフォームなど環境の変化はなかったか。
猫は自分の縄張りを守るため、引っ越しやリフォームで自分の縄張りがなくなるとストレスになります。
リフォームで工事の大きな音や、見知らぬ人が頻繁に家に出入りするのも、猫はオドオドする、物陰に隠れるなどします。
対策
落ち着ける場所を確保してやります
引っ越しやリフォームなどで猫の居場所がなくなった時は、
それまで使ってきた「自分の匂い」がする、ベッドやおもちゃなどを用意して安心させてあげましょう。
新しい匂いの部屋は、猫にとっては「よその縄張りに足を踏み入れた様なもの」かなりの不安があり、落ち着かないのです。自分の匂いがついたものを、用意して安心させてあげてください。
●家族構成に変化がありませんでしたか?
いつも遊んでくれていた、お兄ちゃんが進学や就職で家を出た。
いつもご飯をくれていたおばあちゃんが、入院した。
猫は、見知らぬ人がやってくるのも不安になりますが、いつも居た人が、いなくなるのも、不安になります。
家族が結婚していなくなったり、赤ちゃんの泣き声がしてきたりも
ストレスになります。
今まで構ってくれた人が急にいなくなったり、
自由にさせていたのに、急に猫に構い過ぎたりなど、猫は環境に敏感です。
猫は、子供が好奇心で構い過ぎたりするのを嫌います。
猫を追いかけまわしたり、声を急に上げたり、しっぽをつかんだりされると嫌がります。
解決策
猫への接し方の変化を顧みること。
●多頭飼いや、新しい猫がやってきたりするのも猫にはストレスです。
猫は縄張り意識が強いので、新しい猫がやってくると、
自分の縄張りを侵略してきたと思い、攻撃したりします。
そして、「ここは自分の縄張りだ」と主張するため
スプレーをすることもあります。
何年も同居猫とケンカをしてしまうなどは、
部屋を分けるなど、猫同士がストレスにならない工夫をします。
もちろん、トイレや食事も別にします。
去勢していない猫はメスより縄張り意識が強いので
発情期に入るとスプレーの回数が増えます。
繁殖させる予定がないなら、手術を検討しましょう。
去勢をすると、発情期がなくなるのでスプレーすることもなくなります。
ただし、完全によくなることはなく、スプレーしてしまう子もいます。
猫は一度スプレーしたり、おしっこした場所に匂いが残っていると、
そこがトイレだと思って、トイレを繰り返します。
クッションやタオルなど、移動できるものは移動して
おしっこをさせないようにします。
家具の裏側など思いもよらないところに
おしっこをして、習慣化しては大変なので、
きっちり消臭する、ドアが開かないようにし部屋に入れない。
粗相したら消臭して家具を置いて隠すなどします。
猫のスプレーは完全には治りません
猫にとっては、スプレーは動物としての本能なので、
完璧にやめさせることはできません。
それでも、ストレスを感じさせないように
人間が気をつけてあげることで、
人間もストレスを感じることがなくなります。
猫のストレスはやがて、飼い主家族のストレスになってしまうので
早めの対策をしてあげたいですね。