「いい人」をやめると、目の前の風景が変わります。
==本当の自分が教えてくれる、「もっと自分に正直にね」==
もしかするとあなたは、こんなふうに過ごして
していませんか?
「料理が苦手だから、毎日お惣菜買ってる。人に言ったらあきれられるだろうな」
「私、今手が離せないのに(焦)。いつも私にばっかり仕事を振ってきて!!」
「今朝は熱っぽい。咳も出ている。会社休みたいけど先週子供の発熱で休んだばかりだから、しかたがない、出勤しなきゃ」
日々、このような言動や考えで家庭や会社にいるとしたら
周りからは「頑張り屋」とか「真面目」「働き者」「安心して任せられる」「なんでもやってくれる、いい人」
と思われているでしょう。
いい人でいるって、本心ですか?
いい人と思われることは、わがままだ、自己チューだと嫌われるより
断然いいことではあるのだけど。
でもいい人でいる“優しさ”が、いつの間にか 「いい人でいなければ」という
鎧をつくっていることがあるので、要注意です。
潜在意識の中で起こっていること
私たちの潜在意識は、過去の経験や感情をもとに「こうしなければ愛されない」という思い込みをつくります。
たとえば、
子どものころ「我慢できてえらいね」と言われた
「うちの子は、妹思いのやさしいお姉ちゃんなんです」と母親が近所の人に私のことを自慢していた。
無遅刻、無欠席。皆勤賞と褒められた
「テストでいい成績をとったら、欲しかった○○を買ってあげる」と言われたので、勉強をがんばった。
そんな経験が積み重なると、潜在意識は「自分はいい子でないと愛されない」「こうしないと、嫌われる」と信じてしまうのです。
だから、大人になっても無意識のうちに「いい人」でいようとしてしまう。
でもその結果、本音を抑え、イヤとは言えず、ストレスが溜まり、気づけば“心が疲れている”自分がいる……。
だって、熱があるのに我慢して出勤するって、周りからの評価を優先して
自分の体を大切にしていないのです。自分をいじめてますよね?
「いい人」をやめると、起こる変化
勇気を出して「いい人」をやめると、最初は少し怖いかもしれません。
だって、嫌われるかもしれないから。
でもね、少しずつ 潜在意識が書き換わっていくのです。
「嫌われないように」ではなく、「自分を大切にできる人が好き」という思考に変わる。
自分の気持ちを伝えるほど、相手との関係がクリアになる
本音でつながれる人が自然と残っていく。
不思議なことに、あなたが自分を大切にし始めると、
まるで鏡のように、周りの人もあなたを大切に扱い始めます。
それが、潜在意識の法則。
本当のいい人とは
本当のいい人は「いい人の仮面を被って、自分を犠牲にしている人」ではありません。
自分の心を尊重しながら、相手の心も尊重すること。
そのバランスが取れたとき、人間関係は驚くほど軽やかになります。
「いい人」をやめることは、冷たくなることではなく、
“本当の自分”に戻ること。
そして、そのあなたをちゃんと受け取ってくれる人たちと出会うことでもあるのです。
あなたの潜在意識は、いつでも「自分に正直に生きようよ」と言っています。
いつもいつも「いい人」であり続ける必要はないんだよと、教えてくれていますよ。