私は夫に対して、
私の意見を受け入れてくれないと人と思ってきました。
夫は私との結婚が決まった時に
家を建築し始めました。
間取りを決める時も
どんな壁紙にするでも
流し台を選ぶ時も
私の考えや好みを聞くこともなく
「オレが建てる家だから」と
私も一緒に暮らすのだからと
特にキッチンについて
こんな感じがいいな
こういう動線がいいなと夢を語っても
「お前はいろいろ言うなって」怒ったんですよね。
(婚約中のことです)
そもそもが、こんなに早く家なんて要らない
しばらくは賃貸でくらして
間取りとか、どんな暮らしをしたいか
子供が生まれてから
いろいろ出てくると思うから
それからでいいんじゃない?
と言ったら
モーレツに怒りだした。
ローンを組むときも
毎月の返済額も私には言わないし
「オレの言うとおりにしておけば
心配ないから」とか
「オレと結婚する女性は
幸せだ」と母親や姉達は言っている、自分もそう思うと
言い放ったんです。
そのくせ、
自分の姉たちとは
毎月これくらいの返済額でーとか
仲良く会話してたりで。
私は家の建築のことでは茅の外でした。
ある日、夫の実家に顔を出したら
建築中の家を見に行こうと
言うことになって
姉達もついてきた。
(休日はいつも姉達が実家にやってきていたのでその流れで)
やっと、ここが台所、ここはリビングと
まだ建具も入ってない時でした。
「ここが押し入れで、ここにパイプをとりつけて
自分の背広をかけるようにする。クローゼットにする」って
姉達に言ったんです。
すると、姉の一人が
「こんな直射日光のあたる押し入れに
背広やスーツかけるの??やめときなさい」
(私とおんなじ意見だ・・)
押し入れは玄関と背中合わせになっていて
玄関の下駄箱とその上は飾り棚ように
ニッチみたいになっています。
だからその分、押し入れの奥行きが
通常の半分しかありません。
よく見かける引き戸の「押し入れ」だから
中板があり上の段下の段と半分に分かれてています。
そこを、クローゼットにするだと?
と私も思っていたのです。
結局家が完成して引っ越しをしたとき、
クローゼットにするって言ったことが
無かったかのように
その奥行きの短い押し入れには
衣類以外の使わない荷物を入れていました。
「私の意見はきかないけど、姉や母親の意見は
受け入れる人なんだ」
結婚の前後に何度も感じた
夫からの疎外感。
結婚して数年たった時
(この人の言うことに従っていても
何もうれしいことも、満足感も味わえない)
と感じる様になっていたのです。
むしろ、ほうら言わんこっちゃない
そうなることくらい、わかっていたことじゃない
頭わるい・・
(どうせ、私のいうこと聞きたくないんでしょ。
負ける気がして)
と私も、あまり要望や意見を日常でいうことはなくなっていた。
そして心の中で夫をバカにしていたのです。
そんなことに気づきました。
もう35年前のことです。