やる気が出なくてだらだらしている自分を責めてしまうあなたへ|それは怠けではありません

やる気が起きない、今日こそは何かやらなければと焦っている。
それなのに、だらだら一日が終わる自分を責めてしまうあなたへ

「今日も何もできなかった」
「やることはあるのに、体が動かない」
「気づいたら一日が終わっていて、自己嫌悪…」

こんなふうに感じていませんか?

やる気が出ない自分を
「怠けている」
「情けない」
「ダメな人間」
そうやって責めてしまう人は、とても多いです。

でも、まず知っておいてほしいことがあります。
それは、あなたが怠けているわけではない、ということです。


なぜ、やる気が出ないのに自分を責めてしまうのか

やる気が起きないとき、多くの人は
「もっと頑張らなきゃ」
「行動しなきゃ」
と、自分をさらに追い込みます。

その背景には、こんな思い込みが隠れています。

  • 何か成果を出さなければ価値がない
  • じっとしていると、怠けていると思われる
  • 何もしない自分は、存在していてはいけない
  • 常に前向きで、成長し続けなければならない

この考え方は、あなたが悪いのではありません。
これまでの人生の中で、そうしないと認められなかった経験があるだけなのです。


知らず知らずのうちに、自分を追い詰めていませんか?

思い返してみてください。

  • いい成績を取らなければ
  • いい学校、いい会社に入らなければ
  • ちゃんとした大人でいなければ
  • 良い妻、良い母、良い人でいなければ

そんな「〜でなければならない」を、
長い間、自分に課し続けてきたのではないでしょうか。

高みを目指すこと自体が悪いわけではありません。
でも、休むことを許さずに走り続けると、
心も体も、必ず限界を迎えます。


体が動かないのは、意志の弱さではありません

やる気が出ない
だらだらしてしまう
何もしたくない

それは、体からのサインです。

「もう、これ以上がんばれない」
「少し立ち止まって」
「休ませてほしい」

そう、体が必死に教えてくれているのです。

神経は、ずっと緊張したままでは休まりません。
「もっと」「まだ足りない」「ちゃんとしなきゃ」
その状態が続けば、動けなくなるのは自然なことです。


さらに重なりやすい心理的な要因

やる気が出ない状態には、こんな心理も関係していることがあります。

  • 完璧にやらなければ意味がない、という思考
  • 失敗したら価値が下がるという恐れ
  • 人と比べて自分は遅れているという焦り
  • 何をしても評価されなかった過去の経験

これらが重なると、
「動けない → 責める → さらに疲れる」
という悪循環に入ってしまいます。


今、必要なのは「もっと頑張ること」ではありません

ここで大切なのは、無理に動こうとしないことです。

まずは、こう自分に言ってあげてください。

「私は、疲れている」
「よくここまでやってきた」
「今は、休む時期なんだ」

何かを成し遂げていなくても、
動けなくても、
あなたの存在価値は減りません。


自分を立て直すための、最初の一歩

やる気を出そうとする前に、
行動しようとする前に、
今の自分を正しく見つめることが必要です。

  • 何に疲れているのか
  • 何を我慢してきたのか
  • どんな「ねばならない」を背負ってきたのか

それに気づくだけで、心と体は少しずつ緩み始めます。

だらだらしてしまう自分を責めるのではなく、
「それだけ疲れているんだね」と、
そっと声をかけてあげてください。

そこから、回復は始まります。

もし今、
「休めばいいのはわかっているのに、
 どうしても自分を責める気持ちが止まらない」
「頭では理解しているのに、
 同じ状態を何度も繰り返してしまう」
そんな感覚があるなら、
それはあなたの意志が弱いからではありません。

自分を追い込んできた考え方は、
長い時間をかけて身についたものです。
だからこそ、一人でほどこうとすると、
また同じ場所に戻ってしまうこともあります。

もしここに書いたことが、
今のあなたの状態と少し重なっていると感じたら、
今の気持ちを整理するために、誰かと一緒に言葉にしてみる
という選択肢があることも、
頭の片隅に置いておいてください。

それは、前向きになるためでも、
答えを出すためでもありません。
これ以上、自分をすり減らさないための時間です。

気持ちを整理するための、はじめの対話の時間
(初めての方が、安心して話せる個別の時間です)