欲を持つことは悪くない ― 生きる意欲を取り戻すために

欲の深さは、神様からのプレゼント

食欲、財欲、性欲、名誉欲、睡眠欲、物欲――
人間には、さまざまな「欲」があります。

私たちは、この欲をコントロールできる存在だからこそ、
生きていくために必要なものとして「欲」を授かっているのだそうです。

本来、欲は生きるためのエネルギー。
それなのに、昭和の時代には
「欲はいけないもの」
「我慢こそ美徳」
そんな価値観が当たり前のように語られていました。

「欲しがりません、勝つまでは」
この標語を聞いたことがある方も多いと思います。

欲しがること=悪いこと、と思い込んで育った私たち

子どもの頃、
「あれが欲しい」
「これをやってみたい」
そう口にすると、

「欲張りね」
「我慢しなさい」

まるで悪いことのように言われて育ちました。

でも、よく考えてみると
欲=意欲 です。

あれをしたい
こうなりたい
こう生きたい

それは「生きたい」という気持ちそのもの。

欲があるから、人は前に進めるのです。

欲は、自然なバランスの中にある

女性がきれいになりたいと思うこと。
ファッションに興味を持ったり、
お化粧を楽しんだりすること。

それは、とても自然なことです。

男性が魅力的な女性に惹かれるのも自然。
欲があるからこそ、男女のバランスも成り立っています。

欲は、本来おかしなものでも、はしたないものでもありません。

お金の話がタブーになった結果

日本では、
お金の話をすることがどこかタブー視されてきました。

その結果、家庭の中で
「お金について学ぶ機会」
がとても少なかったのだと思います。

お金持ちを批判する気持ちの奥には、
「そんなに持つものじゃない」
「たくさん持つのはよくない」
という思い込みが潜んでいます。

そうした価値観があると、無意識のうちに――

誕生日でもお正月でもないのに
お小遣いをもらっている友達を見て
「ずるい」と感じてしまったりします。

お金やモノは、生きるために必要なもの

お金やモノは、
生きていくうえで欠かせないものです。

「なんでもない日にお小遣いをもらえる」というのは、
その人の中に
「私は、受け取っていい」
という思考があるからこそ、起きていること。

一方で、
「たくさんもらってはいけない」
「持っていてはいけない」
と心のどこかでブレーキをかけていると、

一生懸命働いても
なぜかお金が足りない
豊かさを感じられない
そんな状態になりやすくなります。

宝くじは、夢のまま終わることが多い

だからといって、
宝くじで一攫千金を狙えばいい、という話でもありません。

宝くじが当たる確率は、
濁ったお風呂の中に沈んだ
一粒の米粒を探すくらい難しいとも言われています。

買わなければ当たらないけれど、
買っても、ほとんど当たらない。

望んでいるものを手に入れるには、
夢に賭けるよりも、
地道に行動を続ける方が、ずっと現実的です。

欲を、もっと大切にしていい

欲は、とても大切なものです。
そして、私たちは
神様から無償で「欲深さ」を与えられています。

私たちは長い間、
「欲を出すと嫌われる」
「欲張るとみっともない」
そんな空気の中で育ってきました。

でもそれは、
欲そのものが悪いのではなく、
欲をどう扱うかを教わらなかっただけなのだと思います。

欲を感じることと、
人を押しのけることは、まったく別の話です。

欲を否定し続けると、
自分の本音がわからなくなり、
何を望んでいるのかさえ見えなくなってしまいます。

欲は、抑え込むものではなく、
気づいて、選び直すためのサイン

そう考えるだけで、
欲とのつき合い方は、ずっと楽になります。

欲を持つことを否定せず、
「こんなこと望んでいいのかな」と抑え込まず、

自分の欲を認めて、
行動につなげていく。

それが、
無理のない豊かさにつながっていくのだと思います。


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