今の若い世代は、
親世代・祖父母世代の結婚生活を 実際に見て育っています。
- 母が疲れ切っていた
- 父は家では何もしなかった
- 家事・育児・感情ケアは全部母
- 母は不満を飲み込み、父は不機嫌
- 話し合いは成立しない
それを見て、
「これが結婚なら、やらなくていい」
と思うのは、むしろ健全です。
「結婚したら、昭和の父親のコピーだった」という恐怖
ここ、かなり深刻です。
若い女性が恐れているのは、
- 結婚=幸せかどうかではなく
- 結婚=人生が詰んでしまわないか
なんですよね。
特に怖いのは、
- 最初は優しい
- 外ではちゃんとしている
- でも家に入ると「何もしない」「不機嫌」「察して当然」
●昭和の父親モデルが再生されること
これは「ハズレ」と言いたいです。
でも、構造的に起きやすい再生とも言えます。
若い男性側も、実は苦しい
ここも大事な視点です。
若い男性の中にも、
- どう関わればいいかわからない
- 昭和モデルは嫌だけど、代替モデルを知らない
- 仕事も不安定、余裕がない
- それでも「男としてちゃんとしろ」と言われる
という人が多い。
つまり、
- 昭和モデルは破綻している
- でも新しいモデルが社会に用意されていない
この空白が、結婚離れを加速させてると思います。
「日本が危うい」のは、ここが原因です
少子化の本質は、
- お金がないから
- 若者が自己中心的だから
ではありません。
結婚・出産が「リスクの高い制度」に見えているから
- 女性に負担が集中する
- 男性は感情的に孤立する
- 話し合いができない
- 逃げ場がない
これでは、
誰も幸せではないと感じます。
では、何が必要?
① 昭和モデルを「正解」としないこと
- 我慢する妻
- 稼ぐだけの夫
- 話さない父
このモデルを、
美談にしないこと
② 家庭内の役割を「能力」ではなく「共有」にする
- 家事は性差ではなくスキル
- 育児は手伝いではなく責任
- 感情は誰かが処理してくれるものではない
③ 男性が「できない」「わからない」と言っていい社会
- プライドを壊すのではなく
- 学び直せる場をつくる
この視点で見てみよう
- 若者を責めていない
- 男性を一方的に悪者にしない
- 構造を見てみる
だからこその
希望の芽がある視点。
「おかしい」と言語化できる大人がいること。
それ自体が、次の世代へのメッセージになります。
カウンセラーとしての本音
若い人が結婚しないのは、
未来を考えていないからではありません。
未来を考えすぎた結果です。
この構造を変えない限り、
制度だけ整えても、
出生率は戻りません。
みんな感じている危機感を持ってはいるんです。
ほんとは現実的なんです。