若い人が「結婚したくない」と思う理由

今の若い世代は、
親世代・祖父母世代の結婚生活を 実際に見て育っています

  • 母が疲れ切っていた
  • 父は家では何もしなかった
  • 家事・育児・感情ケアは全部母
  • 母は不満を飲み込み、父は不機嫌
  • 話し合いは成立しない

それを見て、

「これが結婚なら、やらなくていい」

と思うのは、むしろ健全です。


「結婚したら、昭和の父親のコピーだった」という恐怖

ここ、かなり深刻です。

若い女性が恐れているのは、

  • 結婚=幸せかどうかではなく
  • 結婚=人生が詰んでしまわないか

      なんですよね。

      特に怖いのは、

      • 最初は優しい
      • 外ではちゃんとしている
      • でも家に入ると「何もしない」「不機嫌」「察して当然」

      昭和の父親モデルが再生されること

      これは「ハズレ」と言いたいです。
      でも、構造的に起きやすい再生とも言えます。


      若い男性側も、実は苦しい

      ここも大事な視点です。

      若い男性の中にも、

      • どう関わればいいかわからない
      • 昭和モデルは嫌だけど、代替モデルを知らない
      • 仕事も不安定、余裕がない
      • それでも「男としてちゃんとしろ」と言われる

      という人が多い。

      つまり、

      • 昭和モデルは破綻している
      • でも新しいモデルが社会に用意されていない

      この空白が、結婚離れを加速させてると思います。


      「日本が危うい」のは、ここが原因です

      少子化の本質は、

      • お金がないから
      • 若者が自己中心的だから

      ではありません。

      結婚・出産が「リスクの高い制度」に見えているから

      • 女性に負担が集中する
      • 男性は感情的に孤立する
      • 話し合いができない
      • 逃げ場がない

      これでは、
      誰も幸せではないと感じます。


      では、何が必要?

      ① 昭和モデルを「正解」としないこと

      • 我慢する妻
      • 稼ぐだけの夫
      • 話さない父
        このモデルを、
        美談にしないこと

      ② 家庭内の役割を「能力」ではなく「共有」にする

      • 家事は性差ではなくスキル
      • 育児は手伝いではなく責任
      • 感情は誰かが処理してくれるものではない

      ③ 男性が「できない」「わからない」と言っていい社会

      • プライドを壊すのではなく
      • 学び直せる場をつくる

      この視点で見てみよう

      • 若者を責めていない
      • 男性を一方的に悪者にしない
      • 構造を見てみる

      だからこその
      希望の芽がある視点

      「おかしい」と言語化できる大人がいること。
      それ自体が、次の世代へのメッセージになります。


      カウンセラーとしての本音

      若い人が結婚しないのは、
      未来を考えていないからではありません。

      未来を考えすぎた結果です。

      この構造を変えない限り、
      制度だけ整えても、
      出生率は戻りません。

      みんな感じている危機感を持ってはいるんです。
      ほんとは現実的なんです。