副腎疲労~朝は起きられないが、夜になると元気に

濃い味の食事を好む、
疲れがとれない
朝は起きられなく手昼はだるい
しかし夜になると元気になる

そんな症状がある人は
「副腎疲労」を疑ってみて。

最近、こんなことはありませんか?
朝起きてもスッキリしない

コーヒーを飲まないと動けない

夕方になるとどっと疲れる

甘いものや塩辛いものが無性に食べたくなる

週末寝ても疲れが取れない

イライラしやすい。鬱っぽい。

もし思い当たることがあるなら、「副腎疲労(ふくじんひろう)」のサインかもしれません。

■ 副腎ってどんな役割?

副腎は、腎臓の上にちょこんと乗っている小さな臓器。
けれど、体にとってとても大切なホルモンを分泌しています。
中でも「ストレスホルモン」と呼ばれる コルチゾール は、心と体を守るために欠かせません。
コルチゾールは、ストレスを感じた時に分泌され、血糖を保ち、免疫を整え、元気に活動する力を与えてくれます。

■ ストレスが続くとどうなるの?

仕事・人間関係・睡眠不足・心配ごと…
現代人は、気づかないうちに「ストレスフル」な毎日を送っています。

ストレスが長く続くと、副腎はずっとコルチゾールを出し続けることになります。
やがて疲れ果ててしまい、必要なホルモンがうまく出せなくなる状態――
それが「副腎疲労」です。

厳密にいうと、副腎に「ホルモンを分泌しなさいよ」と指令を送っているのは、
実は脳なんです。

つまり、副腎疲労とは=脳の疲労でもあるのです

■ どんな症状が出るの?

副腎疲労になると、次のようなサインが現れます。

慢性的な疲労感、だるさ

朝がつらく昼は眠い、だるい。しかし夜になると元気になる

集中力が続かない、気分の落ち込み

風邪をひきやすく治りにくい

生理不順やホルモンバランスの乱れ

塩分やカフェイン、お酒を欲する

これらは単なる「疲れ」や「年齢のせい」ではなく、
体からのSOSサインでもあります。

■ 副腎をいたわる生活習慣

副腎疲労を改善するためには、「がんばらないこと」から始めましょう。

ポイントは3つです。

① よく寝る・休む

眠ることで副腎は修復されます。
夜はスマホを早めに手放し、深い眠りを優先しましょう。

② 栄養バランスを整える

良質なたんぱく質(魚・卵・肉・豆製品)、
↑消化力アップのため、タンパク質をとることは大切。
ビタミンB群(豚肉・玄米・納豆・卵)、
ビタミンC(ブロッコリー・パプリカ・柑橘類)を意識して。
これらはコルチゾールの生成を支える大切な栄養です。

③ 「自分を責めない」こと

心のストレスも副腎には負担です。
「できなかったこと」があっても、ここまでやったんだから充分!
と、できたことに目を向けてみましょう。

安心感や笑顔の時間が、副腎の回復を早めてくれます。

■ 最後に

「なんだか疲れが抜けない…」
そう感じた時、それは“体からのメッセージ”です。
頑張りすぎているあなたの副腎を、
少し休ませてあげてください。
ゆっくり眠って、あたたかいご飯を食べて、
「大丈夫、私はいつも元気だ」と心の中でつぶやく。
そんな小さな積み重ねが、
あなたのエネルギーを取り戻す第一歩なんです。

でも、重大な病気がかくれている場合もあります。
健康診断や体のメンテナンスは忘れずにね。