実家が片付いていないってがっかりです。
せっかく里帰りしたのに居心地悪いと嫌になります。
旦那さん手前、綺麗にしていてほしいと思いますよね。
あなたのお母さんはどうして片づけられないのでしょうか。
なぜあなたはそんな親を存在させているのでしょう、
心理面から解説してみます。
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Contents
母子の密接な関係
あなたとお母さんは、あなたがまだ赤ちゃんでお母さんのお腹の中にいる時から
密接に繋がってきたんですね。
あなたが生まれました。
赤ちゃんは大人が世話をしないと死んでしまいます。
主に母親なんですが、毎晩寝ずにミルクを飲ませたり
真冬の夜中でも赤ちゃんのオムツをかえて世話をするなどして
何年もかけて赤ちゃんを育てます。
その過程で子供にとってお母さんとは、自分に尽くしてくれる
唯一無二の存在になっていきます。
子供のあなたは何でも親がやってくれることに慣れてくるのです。
つまり、親は私の為なら何でも言う事をきいてくれる人だと錯覚して育つのです。
お母さんなんだから、いつも家を綺麗にしておくのは当たりまえでしょう?
⇒あたりまえだと思っているから、具合が悪くても子供のために家事を休もうとしないお母さんを
つくり出します。
子供がお母さんに求めているもの
それはお母さんは何を差し置いても家族のために料理をつくるべき
主婦というものは、いつも家を綺麗にしておくべき
つまりお母さんは「神」。私の完璧な「神」だと子供は錯覚して
大きくなるのです。
大人になっても母親に求めてしまうのはなぜ?
子供の頃、大人というものはとてもしっかりしていると思っていたのに、
社会に出ると、大人はズルかったり、嘘つきだったり。
だらしなかったり。幼稚な人がいっぱいいますよね。
それは、あなたの心が成熟したため、周りの人が無能にみえるだけです。
だから自分の親でさえちっぽけな存在に感じてしまいます。
特に娘というのはいくつになっても母親には手厳しいです。
お母さんがだらしなかったりすると娘として怒りを感じることがあります。
親(大人)とは完璧である、という子供目線からの思い込みをまだ持っているからです。
理想と現実の狭間で葛藤している私たち
どういうことかというと、
誰の心の中にも
A「こんなことやっちゃ恥ずかしい。だからきちんとしよう」という大人の心と、
B「でもやりたくない。代わりに誰かやって欲しい」という「依存の心」=(子供の心)
二つの心の他にも様々な「感情」が混在しています。
あなたがどんなに大人として立派に成熟していても、
自分のお母さんと接する時はつい子供の目線でお母さんに接しているのですよ。
実家に帰ると、大人目線がしぼんで急に子供の目線でみてしまうのです。
だからまた子供の頃の様に「お母さんなんだから、ちゃんと家のことやってよ」
「私が帰った時くらい、片づけて綺麗にしていてよ」と
心がすーっと子供の頃の目線になって、私のためにパーフェクトでいてねと、求めているんですね。
神のくせに、だらしない、、
あ、これは、お母さんに直接口に出して言わなくても
あなたが心の中で求めていたり、責めたりしているならお母さんに言っていることと同じです。
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本題です。お母さんはなぜ捨てられない人なのか
誰の心の中にもこのように
親だけでなく上司や姑を大人目線で見る時と子供目線で見る時があります。
あなたの片づけられない母親に対しての怒りは
「なんでもっとしっかりしてくれないの?」という親への願望の
が、また蘇ってきたというわけです。
あなたが子供の時お母さんに感じたことが再び芽生えてきたのですね。
こんな根っこがあるので、あなたがお母さんにいくらモノを捨ててよと言っても
お母さんは捨てられないはずですよね。
だってそうですよね、
あなたは職場でずっと歳の離れた後輩から「センパイ、ゴミちゃんと捨ててよ~」と指示されて
素直にいいうことが聞けますか?
なんで私が言われなきゃならないの?ってザワザワしてしまいますよね。
未熟な者(子供)が成熟した者(大人)に行動を促すことは大変難しいのです。
それから、お母さんの人生の歴史にも関係があります。
私たちの親世代は、いえ、私の年代でさえ
モノを捨てることはいけない事だと信じてきたんです。
今よりモノが無かったあなたのお母さん世代は、
モノを捨てる習慣はありませんでした。
あれこれモノを捨てるという行為は、
モノを粗末にしている悪い奥さんと言われる時代だったのです。
ということは、
あなたのお母さんはモノを捨てることや処分することで
部屋も心もスッキリする人生があることを、知らないのかもしれません。
やったこともないことを、いきなりやれ、
と強制されて素直にやれる人はいませんよね。
人は自分の命を守るため、心から納得しないと行動しないという、
心に法則(=本能)を持っているからです。
わたし達は身の危険を本気で感じた時だけ
その場で戦うか、またはその場から逃げるという行動をとるのだそうです。
あなたのお母さんも、汚部屋が原因で病気になったとか、
娘のあなたが本気でイラついていることに
気づかないと行動に移せないのだと思います。
親に片づけ上手になってもらうための言葉かけ
例えば、職場の既婚の先輩から「片づけできなから夫にいつも怒られている」と相談されたら
あなたならなんと声をかけますか?
たぶん、先輩を非難したり、あなたはだらしないから
夫に怒られてあたりまえですよ!なんて責めたりしませんよね。
私ならこんな声をかけると思います。
「先輩のように毎日遅くまで仕事をしているんだから
休みだからって片づけなんてできないですよね。
できる時にやれたらいいじゃないですか」とか
「小さい子供がいる家庭はどこも片付かないらしいですよ、今はそんな時期では?」なんて
やさしい言葉をかけてあげたいです。
あなたはどうですか?
やっぱり、どんな事情があっても片づけられない人はダメな人だと感じますか。
あなたがお母さんに汚部屋にしてほしくない、
片づけてほしいけど思い腰を上げてくれないと思っているなら
まずお母さんの抱えている不安や悩みを知ってほしいのです。
とはいっても。
いくら親子は心が密接に繋がっているといっても、
あなたはエスパーでも霊能者でもありませんよね。
お母さんにとっては娘なだけです。
お母さんがなぜ捨てられないのかを知るには?
お母さんの気持ちを知りたいなら
「会話」をしないと本当の気持ちはわからないです。
いやいや、あの人(母親)の気持ちは娘の私はわかっている。
・・・この思いが会話することのブレーキをかけるなら、
「親なんだから娘の気持ちを察してよ」と心のどこかで思っていて、
子供の頃の「親は完璧であるべき」の願望をまだ捨てたくないあなたがいるのです。
なので実家の片づけのことはちょっと横に置いて、
まず母娘の会話から初めてください!
お母さんの価値観がコミュケーションをとることでわかってきますよ。
一旦まとめますね。
もしかしたら、捨てられない親だと嘆いているのは娘のあなただけで、
お母さんは捨てたいとは思っていないのかもしれません。
それでも捨てて欲しいものがあるなら、
娘のあなたも神になることです。
ここまで。ご参考になれば幸いです。
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