ご相談いただいたものを了承を得て掲載させていただきます。
(質問文・回答文は抜粋です)
【相談】夫がモノを捨てられません。家の片づけがうまくいかず困っています
物を捨てられない夫にイライラします
私はスッキリ物がない暮らしをしたいのですが、主人は正反対です。
出張先のホテルからアメニティーセットを持ち帰ってきます。女性用のヘアゴムや試供品のコスメなども私に持って帰ってきます。正直コスメなどにはこだわりがあるので要らないんです。
私がプラスチックのハンガーを捨てていたのですが、何で捨てるんだと激怒しました。
部屋を片づけている時ゴミ箱を覗いて何が捨ててあるか見てることもあります。
中を見て「これなんで捨てるの?」と聞かれ、片づけがすすみません。
よく「○○はどこ?」と聞いてきて、「捨てたんだろ」?と決めつけられることもあります。
どうしてうちの主人は物に執着しているのでしょうか。
ご相談ありがとうございます。
捨てられない・溜め込み癖は子供の頃に傷ついた経験があるのかも
スッキリ暮らしたいのに物が沢山あって、
処分したいのに処分できないってイライラしますよね。
ご主人は子供の頃
●欲しいものを買ってもらえなかったとか
●お下がりばかりだったとか
●人が持っているのに、自分は持っていないことで
プライドが傷ついたり嫌な経験があるのでしょうか?
何にせよ、所有の仕方や処分する時期について
夫婦の価値観が違うのはあきらかです。
では不満の大元は誰がつくっているかを考えてみましょう。
自分の価値観を否定されると本当に悲しいですよね。
でも、それはご主人も同じで気持ちなんですよ。
夫婦ですから、相手の価値観を知らなければ自分の価値観(立ち位置)も見失っていると考えてみてくださいね。
夫が捨てられない人になっている原因
妻が極端にモノを排除しようとしていたり
自分だけがスッキリすることに捉われれいるからかもしれません。
インテリア雑誌の表紙にある
シンプルなモノのない部屋を目指し過ぎてはいませんか?
あなただけが捨てることに突っ走り過ぎていると、
モノをたくさん持っていることで安心する人(あなたのご主人こと)は、モノが「見えていない」ととても不安になるのです。
それを理解してあげたほうがいいです。
ではなぜ、このようになるのか?
あなたが極端にモノを排除する人なので、ご主人は真逆の、反抗する人にならざるを得ないのです。バランスをとってくれているのです。
お互いの行動が正反対なので
綱引きをしてどちらも譲らない状態になっているともいえます。(停滞している)
ご主人は反対にあなたのことを「ものをよく捨てる人だ」「モノを大切にできない人だ」と見ているかもしれませんよ!
ご主人は一気に捨てる、イキナリ捨てる・・・
全部を捨てる人が腹立たしく感じているのです。
ご主人の怒りは不安の裏返しです。
モノは自分の分身なのでモノを持っていると安心します。
あなたがモノを捨てたら心がスッキリするのはあなたとモノが繋がっていると信じているから感じることですよね?
ご主人にとっては分身を他人に捨てられるのです。
勝手に「捨てられた」ら誰でも嫌ですよね?
捨てるとは自分にとって不要なものを手放すのであって、
家族の価値観をも勝手に手放すのはご法度です。
ご主人のものを「コレは要らないよね!」ときめつけないでくださいね。
⑴このような人には、これは〇〇個(数字で具体的に)あるから、当分要らないね
⑵取っておいたけど、使わないから人に譲ったよー(来月のゴミの日に捨てるからね!)と「期限」があることを教える
⑶モノがなくても大丈夫ということを「繰り返し経験」してもらうことが大事です。
自分に必要ないものも持って帰ってくる心理は?
>>女性用のヘアゴムや試供品のコスメなども私に持って帰ってきます。
あなたにとっては必要ないものなんですね。ありがた迷惑なんですね(^^;)
私は猫を飼っているのですけど、猫には元々似たような習性があるんですよ。
自分で狩りをした獲物(ねずみなど)を飼い主の目のつくところに持って帰って、置くんです。
大好きなご主人様への献上物の様なものらしいです。
完全室内飼いの猫はあまりないと思いますが、家の外に出る猫は外からトカゲをくわえたまま飼い主の前に現れたりして、飼い主さんは「悲鳴もの」らしいですよ。
ご主人を猫と一緒にしてごめんなさい!例え話です。
気を悪くされるかもしれませんが、猫にとっては飼い主への愛情表現、日頃の恩返しらしいです。
ご主人も奥さんに喜こんでほしいんですよ、きっと。
ご主人にとっては、タダでも奥さんを喜こばせる価値あるモノなんですね。
モノがあるだけで安心する人は、周りもそうだろうと勝手に思っていますから。
解決策をまとめます
ご主人の捨てられない価値観を(あなたにとってゴミでも)ものを大切にする人だと認めてあげつつ、
あなたは自分のまわりだけを淡々と日々綺麗にしていること。
時に潔く捨てたり、飾り付けたりしてあなたが居心地よくしておくことに尽きると思います。
あなたが家の中で気分よくしていると、
ご主人もあなたのモノがない生活にも価値があることを段々と理解していきます。
失礼ですが、あなたとご主人のモノの価値観は、人間と猫くらい「宝物の価値観」が違っていたのかもしれませんね。^_^;
参考にしていただけたら幸いです。